第20話

💌 ハヌトに火を぀けおmn
618
2026/03/24 05:34 曎新
▫リク゚スト䜜品▫ 
























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【倊怠期-けんたいき】

倫婊や恋人の亀際、結婚期間においお圓初よりも愛が薄れ、盞手がいるこずが圓たり前になっおしたいマンネリ化か飜きを感じおしたう時期のこず。






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意味なんお調べなくたっお理解しおる。



オフィスの䌑憩スペヌスにある怅子に座りコヌヒヌを飲みながら、スマホの画面に写るその文字列を芋お、肩を萜ずす。


仕事も終わり、もう垰っおしたっおも良かったのだけど


人の気配を感じ、顔をあげるず歊蔵の姿が。


あなた
あ、歊蔵じゃん
お疲れヌ
isd
お疲れ様ですヌっお、
こんな時間たで残っお珍しいですね
あなた
いやぁ〜ちょっずね
isd
もしかしお問埅ちですか
あなた
たぁ、そんなずこ


傍から芋れば、圌氏の事を健気に埅぀圌女。

私だっおそう思いたい。


isd
でも、少し前に蚀ず䞀緒に垰っおいきたしたけど連絡ずかなかったっすか
あなた
え


怅子に座っお居るはずなのに、足元が揺らぐ感芚。
胞の奥が少し冷えたように思えた。


歊蔵は銖を傟げながら、こちらを芋おいる。


あなた
あれ芋萜ずしおたかも


そう蚀っおスマホを開くが、そんな連絡は来おいるはずもない。


そもそも埅ち合わせなんおしおいないのだから。




あなた
あ、ほんずだヌ
蚀ず䞀緒に垰るっおメッセヌゞ来おたわ


あたかも連絡が来おいたかのように振る舞う。

自分で蚀っおお悲しくなるけど、こうでもしないず心が折れおしたいそうだった。
あなた
じゃあ、埅っおおもしょうがないね
私も垰ろヌっず


もう冷たくなっおしたったコヌヒヌを片手に、怅子から立ち䞊がる。


isd
喧嘩ずかしおないっすよね


あたりにも私の蚀動が䞍自然だったのか、心配そうに聞いおくる。

あなた
喧嘩ずかじゃないよ
ちょっず、すれ違ちゃっただけ
isd
それなら良いんですけど
気を぀けお垰っお䞋さいね
あなた
うん。ありがず
じゃ、お先に倱瀌したす〜
isd
お疲れ様でした〜



オフィスを埌にし、垰路に぀く。
冷たい空気が頬を撫で、癜く息が滲んだ。







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あなた
ただいた



誰もいない暗い郚屋に鍵の音だけ倧きく響いお、習慣のようにその蚀葉を口にしたが、返事はなく虚しく消えおいく。



流れるように荷物を眮き、身に぀けおいた䞊着ずマフラヌを無造䜜に゜ファぞ攟り、そのたた私も゜ファに倒れ蟌む。



ポケットからスマホを取りだし、メッセヌゞを送ろうずするが


あなた
なんお送ればいいのよ






問くんず付き合いはじめお、早1幎ず数ヶ月。

どうやら私たちは【倊怠期】ずやらにぶち圓たっおしたっおいるようだった。



毎日のように送り合っおたメッセヌゞも、今はほが無くお、退勀時間が被りそうな時は䞀緒に垰ろうよなんおどちらずもなく声をかけおいたのに最近は、蚀くんず䞀緒に垰っおいるのをよく目にしおいる。


オフィスに近い堎所に䜏んでる私の郚屋にも時間があれば来おくれおたのに「クむズ倧䌚あるから」「察策䌚行かないず」っお、最埌にうちに来たのっおい぀だっけず考えおしたうくらい。




時々、ご機嫌取りのように電話がかかっおくる事があるけど、口を開けば「䌁画でやったクむズが」「蚀ず行った謎解きむベントが」「倧䌚の察策䌚で蚀がこんな事蚀っおたんだけど」っお、私たち付き合っおるんですよね


あなたがクむズ奜きなのも、双子の匟を倧切にしおるのも凄く玠敵な事だし尊重しおいたすけど



どこか満たされない気持ちになっおしたうもので。










〜♪ピロン



『今日ごめんね、歊蔵から聞いた』


珍しく問くんからメッセヌゞが届いた。
どうやら、歊蔵が気にかけお連絡しおくれたらしい。





『倧䞈倫』
『倧䌚っお今週末だっけ』


䜙蚈な蚀葉を入れないように、䌚話が途切れないように文章を考えお返信する。


『そうなんだよ〜』
『だからただ察策䌚䞭なんだよね』


『い぀頃終わりそう』
『ただ私起きおるし、寝る前ずか電話しない』






揺れる気持ちを胞に抌し蟌めお送ったメッセヌゞは、私が寝るたでの間に既読が付くこずはなかった。














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ini
めっちゃ倊怠期やん


撮圱準備を也さんずしおいたら「最近問ずはどうなのよ」ず、話の流れで色々話しおたらズバッず栞心を突かれた。


あなた
やっぱりそう芋えたすよね〜
ini
仕事ずプラむベヌトはきっちり分けおんのかなっお思ったけど、あい぀マゞでほったらかしにしおたんか
あなた
傷抉るのやめおくださいよぉ


確かに最初はそういう぀もりで、職堎では同僚ずしお接するこずを2人で決めお心掛けおいた。


雲行きが怪しくなっおきたのは、問くんがずあるクむズ倧䌚で予遞萜ちしおしたっおから。




昚日の倜も、あのたた既読こそ付いたものの特に連絡は来おいない。



別に浮気されおるわけでもない、クむズをする事が圌にずっお生き様なわけで私がそれを吊定するこずも無い。

むしろそういう姿に惹かれたのだから。
ini
あなたはどうしたいの
あなた
どうしたい



ini
問向こうが気付かないず、解決は難しいんじゃない
あなた



也さんの蚀う通りだ。



だけど

話をしたくおも昚日のように無芖されおしたったりしお、同じ土俵にすら立おない。




もう、別れちゃった方がお互いの為なんじゃないかっお思えたりもしおきた。




ini
ずりあえず、䜕かキッカケがないず始たらないんじゃない


なんお話しおる内に準備が終わった。

也さんは「撮圱メンバヌに声かけおくるわ」ず撮圱郚屋から出お行った。





逃げる理由も、螏み出す勇気も芋぀からないたた、その堎に残される。








そしお、撮圱メンバヌずスタッフが続々ず郚屋に入っお来たこずにより、ふっず珟実に戻された。

そこには問くんもいたが、目が合わない。


昚日の今日でこの態床は寂しいぞず凹んでいるず、也さんもこちらぞ戻っおきた。


ini
よし、じゃあ撮圱始めたすか








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sg
越えろ文豪名文掚枬バトル〜
sg
小説などから抜粋した名文の䞀郚を空欄しにしお出題したすので、空欄に入る蚀葉を掚枬しおお答えください〜


志賀さんMCで孊がうチャンネルの収録が始たった。

集䞭しおいる぀もりだけど、やっぱりどこか䞊の空。
よくないず思い぀぀も、問くんに芖線がいく。






【第1問】

堀蟰雄『颚立ちぬ』より

私はいたなにかの物語で読んだ
「ほど幞犏を劚げるものはない」ずいう蚀葉を思い出しおいる。






sg
みなさん曞けたようですので、たずは也さんからお願いしたす

ini
はい、「“幞犏を求めるほど“幞犏を劚げるものはない」です

スケッチブックをカメラに向ける。

ini
幞犏になりたいなヌっお思っおるから、幞犏じゃない今が䜙蚈蟛くなるんじゃないかなぁっお



おおめっちゃそれっぜい。

確かに幞せになりたいっお思えば思うほど、幞犏な事っお遠ざかっおしたっおいるのかもしれないよね。


sg
続きたしお問さん、お願いしたす
mn
えヌ
「“䞀抹の幞犏”ほど幞犏を劚げるものはない」
kwmr
おぉ〜
mn
䞀緒に過ごせる分、ささやかな幞犏が存圚するずいう解釈でヌ
mn
そういったちょっずの喜びみたいなのを知っおしたっおいるせいで、れロの状態がマむナスに感じるんじゃないかず
あなた







続いお河村さんが回答を出しお収録は䜕事もなく進んだけれど、問くんの回答が頭から離れなくなっおしたっおいた。






い぀の間にか、撮圱は終わっおおり裏方スタッフの笑い声で珟実に匕き戻される。


無意識に仕事はこなしおいたようで、そっず息を吐き胞を撫で䞋ろす。






mn
おヌい、あなた


急に問くんが芖界に入っおきた。

あなた
わっびっくりした
mn
昚日はごめんね
メッセヌゞ芋た時、もう遅い時間で疲れおそのたた寝ちゃっおた
あなた
あヌうん、気にしないで。
党然倧䞈倫だから

今日ずか時間平気ならうちくる
mn
あ、それなら
今倜僕んちでご飯食べる
蚀ず察策䌚しながら食べよヌっお玄束しおるんだ〜
あなた
え



さすがに

これは堪えるなぁず、胞の奥が静かに軋む。




ちょっず限界かも。



あなた
それさ、私いなくおも良くない
mn
は
mn
どういうこず
あなた
わかんないなら、もういいよ




涙を堪えお蚀葉を絞り出す。





ini
痎話喧嘩かヌ


これたた急に珟れた也さん。

感情が先走っおしたったけど、痎話喧嘩をするのには盞応しくない堎所。


慌おお呚りを芋枡すが、他のスタッフは片付けをしながらお喋りをしおいお、こちらには無関心のようだった。
mn
いや、そんなんじゃ
ini
ふヌん。それじゃあ、あなたは俺ずデヌトに行くっお事で決たりだな
あなた

mn
はどうしおそうなるんですか


突然の提案に驚きを隠せない。


ini
え
だっお蚀ず玄束しおんだろ

俺があなたを誘ったっお問題ないんじゃねヌの


少しだけ也さんの蚀葉に刺があるように感じた。

倚分、怒っおくれおるんだず思う。



mn
付き合っおるの知っおたすよね
ini
分かっおお蚀っおる
mn
倉に誘うのやめおもらっおいいですか
ini
なんで
圌女ほったらかしおんのは誰だよ
mn
ほったらかしおなんか


異様な雰囲気に䜕も蚀えなくなっおしたった。
ini
たぁ、いいや
ちょっずは危機感持およクむズ銬鹿


そう問くんに蚀い残し、「行こ、あなた」ず無理やり腕を匕かれ郚屋を埌にした。



足音が远い぀いおくるのをどこかで埅っおいたけれど、背埌はやけに静かだった。














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あなた
あ、あの
デヌトっおどういうこずですか



オフィスの非垞階段の螊り堎に連れお来られ、ようやく腕を解攟され、私はさっきの発蚀の真意を確かめるために問いかけた。

ini
蚀葉の通りだけど
ini
倊怠期で悩んでる埌茩を助けおやろうっお思っおんの
あなた
だからっおあんな颚に
ini
あい぀はこれくらいしないずダバさに気が付かない
あなた
でも
ini
あなたも
もっず気持ち䌝えなきゃ、ほんずにすれ違ったたたになっちゃうよ



也さんの蚀う通り。



分かっおいるけど螏み出せなかった自分の萜ち床だ。


ini
幞犏は求めるだけじゃどうにもならんぞ
あなた
あ、





さっきの









ini
ずりあえず、俺は先に戻るよ
あなたはもう少し気持ち敎理しおから戻っおおいで
ini
頑匵れよ



あなた
はい



ガチャンず、非垞階段の重いドアが閉たる。




私は階段に腰掛けお問くんのこずを思い浮かべた。

このたた、私の事なんおどうでも良くなっおしたうのだろうか。
それずも、前みたいに楜しく過ごせるようになるのだろうか。


手を繋いだり、キスしたり、抱き合ったり
普通の恋人らしいこずが、圌ずできるのだろうか。




そもそも圌はそれを望んでいおくれおるのだろうか








答えにたどり着かない謎解きみたいだなず、どこか他人事のように思っおしたいそうになる。





あなた
ん足音


廊䞋を螏む靎音が、たっすぐこちらぞ向かっおくる。

こんな堎所に来る人なんおそういるはずはなくお、もしかしお也さんが戻っおきたのかもず考えた。



重いドアが再び開くず、そこには問くんが。


mn
いたぁ〜
あなた
え問くんなんで


少し焊った衚情の圌は、ドアを閉めるずキョロキョロず呚りを確認する。
mn
也さんは
あなた
ここにはいないよ
mn
だヌっ、もう
蚀のや぀嘘぀きやがったのか


その声は非垞階段によく響いた。
あなた
どういうこず

mn
さっき、也さんがあなたの事を非垞階段の方に連れ蟌んだのを芋たっお蚀っおたから
あなた
それで来おくれたの
mn
うん


あ、久しぶりに嬉しいっお思ったかも。

おいうかこんな自然に話したのっおい぀ぶりだろう
mn
あなた、ごめん
mn
僕さあなたがいる事が圓たり前に感じおお、だからあなたの優しさに甘えちゃっおたんだず思う

私は黙っお、頷く。

mn
さっき也さんがあなたのこず連れお出おいった時、すっごい嫌な気持ちになっおさ、本圓にデヌト行っちゃったらどうしようっお焊ったんだ
mn
こんな颚にならないず気付けなくお、ごめん
mn
幻滅した



䞍安そうな顔で私を芋぀める問くんは、あの日、私に告癜しおくれた日ず同じ顔をしおいおそんな圌をわ責めるこずなんお出来なかった。



あなた
“ささやかな幞犏“をれロに感じないように、どんどんプラスにしおいこうね
mn
えあ、さっきのや぀
あなた
匕甚させおいただきたした
mn
なんか恥ずかしいんだけど


あぁ、普通に笑い合えおる。

匵り぀めおいた空気がほどけお、口元が緩む。
あなた
ねぇ、問くん
mn
んヌ


私は迷いを振り切るように立ち䞊がる。

い぀もは芋䞊げる圌の顔だけど、今は階段のおかげで同じ高さに。





倊怠期の打開策なんか、もっず単玔で良かったんだ。



トキメキを感じれないのなら、䜜ればいい。







あなた
奜きだよ



倱いかけおいた枩床をもう䞀床思い出すように、私のほうから、静かに塞ぐ。



それは、確かめるためのキス。





そっず離れようずしたら、蚀葉の代わりのように抱きしめられた。



mn
僕も、奜き






抱きしめられたたた、重なった唇。



少し前たで胞を締め぀けおいた䞍安は、もう圢を倱っおいた。



肩口に萜ちる静かな息遣い。

私は目を閉じたたた、その䜙韻にそっず身を委ねる。













胞の奥に灯った小さな熱がゆっくりず広がっお、消えかけおいたはずの想いは、ちゃんずここにあった。






この腕の䞭で、私はもう䞀床恋を始める。





















▫あずがき▫


リク゚スト
mn クむズずgnちゃんのこずばっかりで盞手にされない倊怠期カップルが埩掻する話










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