それは、夜の9時ぐらいだった
毎回思うけどいつも急なんだから…
そして、身支度を済まし、家を出る
そうして、私達は零菜の後に続くように歩いていった
そして気づけばあの森の目の前にいた。
まぁ……普通なら入ろうとしないよね……
普通…なら…か…
そう思うと零菜と出会ったあの日、この森に入った私はどこか壊れていたのかもしれない。
でも、私と…零菜は知っている。この先の絶景を…
そのためにまた行くのはおかしなことじゃない
そうして、私達は零菜の後に続き、あの場所に着いた
懐かしいって……数日前のことなのに……
なぜか嫌な予感がした。
今の零菜はふと気づいたら消えてしまうような、そんな雰囲気があった
私は無言のまま零菜の手を握った
どうしてこんな行動したのか自分でも分からない。
でも、この手がどこか遠くにいってしまう気がした
しばらく沈黙が続いた
この沈黙を最初に破ったのは零菜だった
私と零菜は顔を見合せてクスッと笑った
……ずっと、こんな平和が続けばいいのに…
でも、それは叶わない
養子になるかとかの問題も、受験のことだってある
ずっとこのままではいられない
そう考えていると前の方に光る何かがあった
もしかしてあれは想いの石?
私は確認しようとして崖の端に近づいた
私は紫色に光るものに手にとった
あ、やっぱりこれ想いの石だ
その瞬間だった
突然私は後ろへ引っ張られた
腕には冷たい感触があった
これは……
そう思い後ろを振り返ると
零菜はボソッと何かを言った
そして、少し震えていた
そう言って零菜に想いの石を見せる
近くで聞いていた希華も話に加わる
これがアメジスト……すごく綺麗
あれ、そういえば希華は見えないって言ってたっけ
あと…あとちょっとでこの想いの石集めが終わる
こうして考えると長かったような、短かったような
私達は3人並んで一緒に帰った
自宅(彩葉の) 希華視点
えっと…彩葉さんは…寝てるみたいですね…
今がチャンスです
そして私は部屋を出る
私はリビングにいる零菜に話しかけた
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!