北斗くん
ままに似てる
でも、ままじゃないし
ぱぱでもない。
松村「あなたちゃん」
『ちゃん呼びきしょ』
松村「最近の子難しい」
でも、北斗くんは
これから家族だから、とか
そういう綺麗事は言わない。
松村「学校はいつから行けそう?」
『明日』
松村「え、そんなすぐに?」
『うん
ままが死んだから友だちできるかも』
松村「不謹慎だけど
なんでよ」
『ニュースになってたもん
自分を犠牲にして赤ちゃんを助けたって』
松村「なるほど
みんな凄いねーって寄ってくるってこと?」
『わかんない
まま死んだなんて可哀想みたいな感じかも』
松村「まぁなんかあったら俺に言いなさいよ」
『なんで?』
松村「うーん
一応同居人だから」
『家族って言わないの?』
松村「そういうの嫌そうじゃん」
『うん、イヤ』
会ったばっかなのに
ままよりずっと、
私のこと分かってる。
松村「まぁべつに?
あなたちゃんがいいって言うなら?
パパって呼んでみてもいいよ??」
『最悪絶対ヤダ』
松村「姉さん子ども反抗期とか聞いてない」
北斗くんはままでもぱぱでもない。
家族でもない。
北斗くんだから












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!