第3話

two
42
2022/03/07 13:00 更新
???
お、響さんありがとう
響
いえ、……暁風さん、
こちら担当医の『夕垣 蘭』先生です
柊花
柊花
……ペコリ
蘭
よろしくね、えーっと……
暁風柊花さん


通された部屋にいたのは、また若い人。


少し茶色い長い髪を、緩くまとめて
流している美人な人だった。



柊花
柊花
よろしく、お願いします……
蘭
早速聞くけど、何があったかは
覚えてる?何で病院にいるのか、とか






再び記憶を辿ってみる。


脳裏に過ぎるのは病院に来る前の日の朝、
いつも通り家を出て、徒歩で移動した。


そして、改札を通って──────────





柊花
柊花
…………っ、電車
柊花
柊花
電車、に乗ってました。
……誰かと、一緒だったかも、しれない
柊花
柊花
それで、そこから……
柊花
柊花
……?



そこから、記憶がハサミで切り取られた
様に繋がらなくなった。




電車に乗った所から、病院で起きるまでの
記憶が全く…………


いや、それ以前の記憶も所々ない。





何で……





蘭
ふーむ、成程ねぇ
蘭
…………簡単に言うとね、
蘭
君は電車の事故に巻き込まれたんだ
柊花
柊花
……え、
蘭
まぁ……珍しい事に、その時間帯に
その車両には丁度柊花さんと
もう1人しか乗っていなかった
蘭
恐らく、柊花さんと一緒にいたと
思われる一人の女性だけど…分かるかな
柊花
柊花
……、?分からない、です
蘭
……やっぱりね、
蘭
君は今、記憶喪失だ
蘭
と言っても全部を忘れたわけじゃない
蘭
ナニカに関わる記憶全てが
抜け落ちている
柊花
柊花
ナニカ、って?
蘭
それは……、分からないんだ。
入院中に出来る範囲で思い出せる様に
此方も全力を尽くすよ
柊花
柊花
はい、……

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