うるさい。
電源を落としたはいいものの
私情で友達に連絡を入れなきゃいけなかったから
再起動して今に至る。
通知を切ろうと設定を開いた時
スマホの上から通知がまた来た

堅治は何も知らない。
私の気持ちを。
あー、言ってしまった
ごめんね。こんな辛口な私を許して、堅治。
今だけはあなたとは無関係でいたい。
なんなの、ほんと。
そういう男気があるところに私は惹かれたのだ
あれから堅治とは特に話さないまま冬休みになった。
あれからあの二人がどうなったかなんて知らない。
知りたくもない。
しばらくはクラブチームも活動がなく
家に引きこもり生活だな、と冬休みの日程を
自分の部屋で確認していた時、
チャイムが鳴った。
玄関に向かいドアを開ける。
……え?
無言でドアを閉めようとしたら
足を挟んで阻止される
慣れたように彼は私の部屋に行き
クッションの上に座った。
正直、今一番会いたくない人だ
明らかに堅治に好きな人が出来てから
態度が変わっている私に対して
凡そのことは想像できているだろう
それでもまだ彼は"普通に"接してくれている。
私はもう"普通"じゃないのに。
うん。
なに。
振られた?
…良かった。
これでまた二人で帰れるね。
また一緒にお昼食べれるね
寄り道してアイス食べれるね。
、笑
帰って。
今すぐに
今。
頬が濡れた。
早く
帰って、
涙で視界がぼやけた。
続












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!