第4話

恋愛症候群 〜私side〜
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2023/06/12 13:21
私は石神くんが好きだ。
多分、ヒトメボレ?って奴だ。
石神くんのことがずっと頭から離れない。
私は重度の“恋愛症候群”なのだ…
あなた
…どうにかしなくちゃ…
もうすぐ一学期終わる頃なのに全然勉強に集中出来ない…////////
ミーンミンミンミン…

新緑の季節・夏。
夜でもうるさく鳴く蝉の声がうっとおしくい。
あなた
……はぁ…石神くん…
いっそ、蝉みたいに告白しちゃえば楽なのかな?
…まぁ私にはできないけど。











今日はもう寝よ。





















次の日の朝。
お母さんの手作りのサンドイッチを頬張って制服を着て、外に出る。
日差しが私の肌を照りつける。
今日も快晴だ。
あなた
…よしっ!行こっ!







3番目の角を曲がって、学校まで走ってみる。
肌に当たる風が心地よい。
爽快な気分でこのままずっと走っていたい。
友達
あっ!あなたの下の名前ちゃん!
あなた
あっ、優衣ちゃんと麗奈っ!
麗奈
一緒に行こ〜!
優衣
なぁにそんなに焦ってるんだかw
周り角で友達と出会えて、話しながら踏切を渡る。
緑が綺麗な夏。
石神くんはこんな森似合って映えそうだ。














麗奈
もうすぐ夏休みだね~
優衣
そっか!待ちに待った夏休みか!
麗奈
逆にいつだとお思いで?w
あなた
あはははっ
そうか、もう夏休みか。
残りの日数は…18日。2週間ちょっとか…
早いもんだなぁ…
麗奈
ピコーンそうだ!
麗奈
夏祭り!いっしょ、行こうよ!
優衣
おぉ〜いいねぇ〜何年ぶりだか
あなた
コロナとか、あったもんね
夏祭り。
この町で夏休みの最後の時期に行われる、子供の楽しみ。
もう高校生だけど、やっぱりお祭りは好きだ。
優衣
私、彼氏連れてこっかなぁ〜
麗奈
あたしも!あなたの下の名前ちゃんは?
あなた
あ…
私に彼氏とか、いないからなぁ…
あなた
ごめん!私は連れていけないな
優衣
え〜、あなたの下の名前彼氏いないのかぁ〜
麗奈
まぁ、もしかすると夏祭りまでに彼氏出来るかもだしね!!!ニヤ
あなた
そんなわけないでしょ!
麗奈
えぇ〜?でも、好きな人とかはいるんでしょ?
あなた
ギクッい、いないよ…!
本当はいるんだけど。
こんな時だけ勘が鋭いんだよなぁ…
優衣
ん〜?ほんとけ?ニヤ
あなた
ホ、ホントだってば!ほら、学校つくよ!
目の前に学校が見えてきた事が、唯一の救いだった。












石神千空
おはよぅ、あなたの名字
あなた
ドキッい、いい石神くん…!
あなた
おはよっ!
石神くんっていつも何考えてるのか良くわからない。
私によく話しかけてくれるけど…。
石神千空
お、そうだ…
























石神千空
ラ、ライン繋がねぇか?
………
あなた
……へ?
ライン?!?!ラ、ラ、ララライン!?!?
出会って二日目にしてラインですか!?
石神千空
い、いや、嫌なら良いんだが、、
あなた
ぜんっぜん!!!嫌じゃないよ!!
良いの!?
私はすぐにスマホを開いて、ラインを交換した。
石神くんはラインを友達と繋いだ事が全然ないらしくて、
私なんかと繋いでくれた事がホントに嬉しかった。




こうして、私達はより距離が縮まった。
あなた
じゃ、じゃあ、後でラインしても良い…?
石神千空
お、おぅ…いつでも良いぞ
あなた
ぃやった!✨
石神千空
今日の夜がもっと楽しみになった。

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