時刻は12時を回った。
少し眠れずに居たので部屋の中で日記や執事たちの
ことについてノートにびっしりとまとめていた。
机に向かって真剣な表情で筆を走らせる主様。
そんな主様を心配そうな目で見つめるムーが居た。
この時間だといつもはムーはぐっすり眠っている。
だが今日は主様が心配なのか部屋の中をウロウロしている。
ムーが今だと思い主様を呼んだ。
ムーは主様を見つめては心配そうに話した。
力強く訴えるムーを見つめて主様はにこりと微笑んだ。
確かに睡眠時間は圧倒的に減ってしまった。
でも執事達のことを知って、ノートにまとめるのは
嫌いな作業じゃない。それに楽しい。
でも時に自分の身体が弱っているなと感じる。
そんなに執事達が私のことを気にかけてくれていることに少し驚きを隠せずに居た。
そうして あと少し と言ったのに主様は3時まで
作業を進めていた。ムーは床で眠ってしまっていた。
主様はムーをベッドに運んで眠らせた。
小さな声でそう言うと主様はまた筆を走らせる。
そうして結局眠らずに過ごす主様。
朝の4時__
結局一睡もせずに朝を迎えてしまった。
3時が過ぎてからは眠ろうと試みたものの、
目が覚めてしまい眠れなかった。
静かに自室のドアを開けてキッチンへ向かった。
キッチンからは鼻歌が聞こえてきた。
声の正体はロノだ。
朝早くから朝食を作っているようだ。
ガチャ
ロノはせっせと水を汲んで渡してくれた。
ロノから水を受け取ったその時だった。
グラッ
バリンッ
視界が突然暗くなって持っていたコップを落としてしまった。ガラスのコップは割れてしまい、
床に破片が散乱していた。
突然の事で私もよく分からずに居た。
ただロノに肩を支えられて、ロノも放心状態だった。
コップを割ってしまい何が何だか分からず口からは
ごめんとしか困惑のあまり出てこなかった。
ダダダッガチャ
するとガラスの割れる音に反応したのか焦った顔で
ボスキが走ってきた。
突然来たボスキにびっくりしてロノは困惑した。
震える声でロノに伝えるとロノは小さく頷いた。
するとロノは顔を変えて笑顔でこう伝えた。
自室にボスキが戻ってきた。
明らかに言動や行動に落ち着きがない主様。
少しボスキも気になったのか問いかけた。
コンコン
すると自室のドアをノックする音が聞こえた。
ガチャ
バタンッ
バタンッ
そうして自室には誰もいなくなった。
ムーはアモンと庭で整備を手伝っているらしい。
コンコン
ハナマルが次に言うことがなんだか予想がつく。
急いで手を見ると指が2箇所ほど切れていた。
焦って苦笑いで誤魔化した。
それでもハナマルの目は変わることはなかった。
真剣な表情で私の目をじっと見つめた。
ハナマルは呆れなような表情をした。
ハナマルはニヤリとしてまた椅子に座った。
そうして翌日___
そして屋敷内に入る。
執事達は私を真ん中にして座り始めた。
5分後__
フィンレイ様が中央の椅子に座った。
少し震える主様の手。
ここはハウレスが処刑されかけた場所。
未だにその時の記憶は鮮明に残る。
今はテディは居ないけれどテディのあの時の
顔はもう二度と見たくはない。
その声を聞く度に胸の奥が痛くなる。
でも話は聞かなければ___
そうして全体の流れを説明されて
そのまま打ち合わせは終わった。
ベリアンは万が一のことを考えて体制を整えていた。
ロノはいつも通り夜遅くまでレシピを考えている。
ボスキは寝てる。
ハナマルは今日は庭で訓練をしていた。
翌日はフィンレイ様の屋敷で1時間ほど話し合い、
そこからフィンレイ様と悪魔執事分かれて馬車に乗る。
その後にパーティ会場で各自張り込むそうだ。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。