おにーさんは私に目もくれないで、
玄関を出ようとする。
私は慌ててそれについて行き、
大急ぎでローファーを履いた。
私はおにーさんにドヤる。
これからまたあっちに戻って、
学校に行く。
一応様子見みたいな感じだけど、
教科書とか全部置き勉してたから持って帰らなきゃ
おにーさんは急に何か思い出して、
スマホのQRコードを私に見せる。
私はおにーさんと連絡先を交換して、
スキップしながら電車に乗り込んだ。
久しぶりに来た学校。
遅刻にはなるけど、まだ一限目が終わったばかり。
しかも一限目は数学のゴリ松だった気がする。
私はウキウキで教室に入る。
すると、数少ない私の友人が驚いたように
話しかけてくる。
ちょっと東京までパパ活しに、とは言えないので
家庭の事情と説明しておいた。
友人も納得(?)してくれたので、
私は席に着く。
二限は大好きな理科の先生だから。
あぁ、楽しみ。
そう思っていると、教室に入ってきたのは
理科の先生ではなく、数学のゴリ松。
そんな、私の理科が.......
私は項垂れる事しか出来なかった。
私最近理科好きじゃないから
あなたちゃんには好きになってもらいたかった
っていうエゴ。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!