「拾ってください」
雪が降り積もる冬の韓国。
カフェで働いて生計を立てる
数日前に彼女にフラれた俺に
そう声をかけてきた人がいた
『ひろ、う、?』
訳もわからず
"拾う"という単語だけを繰り返す俺。
何て言ったって、拾えと俺に声をかけたのは
かなり美形の青年。
猫でも、犬でも無い。
「少しの間だけ、泊めてくれませんか?」
迷っている俺にさらに畳み掛けるその青年
…てかいくつだ、俺より年下っぽいけど、、
ビュウっと風が吹き、余計に寒くなったように感じる
このまま放っておくのも可哀想な気がした。
『分かり、ました、、』
『拾います、』
「ふふ、ありがとうございます」
結局、名前も年齢も分からない青年を
拾うことになってしまった
『家帰るので、、着いてきて』
「はいっ」
そう言えば今日、クリスマスだ
『なにしてんだ俺は…』












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!