『とりあえず温かい飲み物用意するから』
『俺の服適当に着ていいよ』
泊めてくれと言ってきた青年は
身元が分かるものも、着替えも、
持っていなかった
今から空いている服屋も無いから
とりあえず俺の服を着させる
…身長も大体一緒っぽいし。
「はーい!」
そう言ってさっき教えた
クローゼットのある部屋に消えていく
どこの誰なんだろう
まあ、後で聞けばいいか。
『はいどうぞ』
着替え終わってソファーに座る青年に
ココアを手渡す
「ありがとうございます」
俺はコーヒーを持って少し間を空けて
隣に座る
『名前、教えてくれる?』
確かにあの話しかけ方不審だったもんな
いくらチャニョンがかっこいいと言えど
ちょうど、寂しかったし。
思ったより全然怪しくなかったチャニョンア
結構心許してしまったけれど
まあでも、変なやつじゃ無さそうだし、
いざとなったら警察呼べばいい。
赤の他人を自宅に泊めるっていう
訳のわからんイベントが起こったけど
一人でいるより、ずっと良かったかも、
なんて思ったり。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!