僕は、変な場所に来ていた。いや、場所が変というより状況が変なのだ。
僕と奏、蒼は何故か知らない部屋に来ていた。その部屋には、1人の知らない男が椅子に胡坐をかいて座っている。…中高生くらいの年齢なのだろうか?その部屋は、無造作に置かれた服や本が散らかっていて、部屋の隅には小さな机があり、その横にはたたまれた布団が置いてある。
その男が口を開いた。
質問…と言われても、何かあるだろうか?
止まってる…つまり、時間の流れが違うと言うことなのだろう。それならば、まふゆさんや冬花も同じような状況なのだろう。…少し安心だ。
その後、しばらくの間沈黙が続いた。
少しの間沈黙が続く。
まあ、当たり前なのだろう。その世界の人間が、その世界を創った者と会う。そして、その記憶をその世界に持ち込むことは、世界を揺るがしてしまうのかもしれない。…まあ、記憶に潜む、解毒薬が無い毒のような物なのだろう。だからこそ、絶対に「覚えられない」ように、「思い出せない」ようにするのだろう。
男がそんなことを言うと、僕達の体が光りだした。
一瞬、そんな言葉が聞こえた。次の瞬間、視界が光で埋め尽くされた。
僕が新居のリビングでくつろいでいると、急に頭に疑問が浮かんできた。
「この世に神がいるとすれば、何と質問する?」
私は今、自分の部屋でまふゆと作業をしていた。
でも、急に頭の中に1つの疑問が思い浮かんだ。
「人を救うのは素晴らしいと思うが、自分は救わないのか?」
私は、その言葉がしばらく頭の中で響き、作業に集中できなかった。
僕は買い物を終えて、家に帰っているところだった。家の扉を開けようとすると、頭の中に何かが浮かび、ドアノブに触れようとしていた手が止まる。
「幼い頃の自分は許せそうか?」
僕は胸の辺りの服を掴み、歯を食いしばる。…何故今、こんなことが思い浮かんで来たんだ。あの頃の自分?…許せるはずが無いだろう。


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!