第28話

発狂はほどほどに
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2021/07/06 13:28
あなた「とりあえず、落ち着こ…な?」

「ほんっとそういうのが頭にくるの!!なんで分かんないかな?!!」




えぇ、じゃあなんて声掛けたらええねん




「ちょっと、やめなよ」

「うるさいッ!みんなだって思うでしょ?!私たち凡人と、天才の違い!!

何度も、何度も何度も何度も実力の差を見せつけられて!!

こっちがいくら努力したって、結果はついてこないし、勝てない……!!

それを、いとも簡単にやってのける天才が!!

私は大嫌い!!!!!」

あなた「…………」




天才……




侑「おい、何言うてんねん」

北「侑、お前は黙っときぃ。女バレの問題ねん」

侑「でもッ……」

北「大丈夫や、あなたなら安心せぇ。そこまで子供じゃないやろ」








あなた「……」

「ねぇ、なんか言ったら?それとも、こんな下手くその言い分なんて知りませんよ的な感じ?」


































あなた「上手だね」

「は?」

あなた「すごいね、才能だね、自慢だよ、偉いね、天才だね

私が周りから言われてきた言葉や」

「…なに、自慢?」

あなた「そっか、これが自慢に聞こえるんか」





周りにすごいすごいと褒められて

ある人は、すごい才能だと言った

ある人は、偉いねと言った

ある人は、自慢だよと言った

ある人は、天才だねと言った

最初は嬉しかった

でも、だんだんそれが私の中でものすごく重い重りになってた






あなた「私は別に天才でもなんでもない。みんなと同じ高校生

家族の仲だって、別悪ないし

友達関係も悪ない

ただバレーが好きな高校生や」

「普通の高校生だからって((「最後まで聞いてよ」…」







最後まで聞いてよ

そう言ったあなたの顔は笑っていたけれどどこか寂しそうだった






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