今日もボクは類と司先輩の後を追う。
司センパイの足取りが、ほんの少し重い。
階段で一瞬止まる。
次の瞬間、類がさりげなく立ち位置を変える。
支えない。
でも、いつでも支えられる位置。
その時。
司先輩が、小さく咳き込んだ。
一瞬だけ、苦しそうに胸を押さえる。
一瞬思考が止まる。
23日……
先輩は、掠れた声で返す。
それだけ。
数字。
"あと23日"
カウントダウン。
心臓が、嫌な音を立てた。
____
____
____
夕方____。
類の声。
司先輩は、素直にうなずいた。
類。
類が、人気のない通路に入った時。
声をかけた瞬間、
類は振り向いた。
”いつも通り”余裕のある顔。
類は一瞬、驚いた顔をした
空気が、止まる。
類は、数秒だけ黙った。
間髪入れない。
類は、否定しなかった。
類は、視線を逸らさない。
その言葉に、
類の瞳が、わずかに揺れた。
一瞬。
ほんの一瞬だけ。
それで、十分だった。
否定しない。
隠さない。
数秒黙ったあと、
小さく吐き捨てた。
類は、苦笑いした
類の表情が、初めて崩れかける。
はっきり言った。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!