第14話

#14
403
2023/10/06 11:27
 「当たり前だった日常は、突然に終りが来る」 とか、良く言うよねぇ〜。一寸ポエミーでキモいけど、過去を振り返ると、本当だなって思う時がある。
例えば…… 

 
























        〜色々あって11月〜
やっほぉ〜。11月になってつい昨日、上山先生とか言う鬼とリアルデスゲームをしたあなただぉ(真顔)
今日も今日とて朝から屋上でゴロゴロしてます。最近、寒い時期になって来たので屋上に行く時に使う階段の踊り場に避難しようかと思い始めてます。
プrrrrrrrrr、プrrrrrrr
あなた
もしもしー
森さん
『やぁ、あなた君。久しぶりだね』
あなた
うわロリコn((
森さん
『((何故君が其の事を知っている?』
あなた
太厶が教えてくれました
森さん
『太宰君…』
あなた
で、何の用ですか?
森さん
『あぁ、えっとね〜。最近太宰君、君所に来てるかい?』
あなた
さも当たり前かの様に来ますね
森さん
『あはは(苦笑い)そうかい。実は、其の事についてなんだが、つい最近桜木家との契約が正式に解除されたんだ。其れで太宰君は君の居る学校にもう用は無いんだ。だから今日とか明日とか太宰君があなた君の所に来たら、マフィアに戻って来るよう、言ってくれないかい?』
あなた
別に良いですけど…。桜木家絶滅したのにまだ正式に解除されてなかったんですか?
森さん
『あぁ、色々と細工がされていたみたいでね。少し大変だったよ』
あなた
はぇ〜。分かりました。
あなた
流石に仕事はしなきゃですもんね
森さん
『そうなんだよね〜。最近サボり気味なのだよ…。』
あなた
何か、すいません。
森さん
『否、気にしなくて良いよ。此方こそいつも太宰君の面倒見てくれて有難うね』
あなた
いえいえ。では失礼しまーす
森さん
『はーい』
プーップーッ
あなた
全く…。あのサボり魔め
太宰さん
誰がサボり魔だって?
あなた
うわキッッショ!!いつから居たの!?
太宰さん
流石に傷付くんだけど…
あなた
ごめん。吃驚してつい…。
あなた
で、いつから居たの?
太宰さん
森さんから電話が掛かってくる所
あなた
随分と序盤だなぁ!?
あなた
なら分かってると思うけど、マフィアに戻って下さい
太宰さん
そんな事言わないでよぉ〜
あなた
このサボり魔めッッ!!義務をこなせ!!
太宰さん
未成年に税金納めさせようとしないで!?
あなた
そもそもマフィアって税金払うの?
太宰さん
さぁ?
太宰さん
君だって義務をこなして無いじゃないか!!
あなた
勉強させるのが親の義務で、勉強するのは私の権利よッッッッ!!
あなた
まぁまぁそう言う事なんで戻って下さいよ
太宰さん
こんなに一緒に居たのに君は寂しくないの?
あなた
言うて1ヶ月とかじゃん
あなた
何?太厶は寂しいの?
太宰さん
別にそんなんじゃないし
あなた
まぁでも、一寸寂しいかもね〜
太宰さん
ふ〜ん
あなた
何だよ
太宰さん
まぁ僕も戻ったら仕事が忙しくなるだろうからね
あなた
そうなるまで何してたんだよ
太宰さん
其れは〜、まぁ…必要最低限の仕事?
あなた
馬鹿かよ
太宰さん
君には言われたく無いね
あなた
其れは、ごめん…
太宰さん
……
あなた
どうかした?
太宰さん
はぁ〜
あなた
え?人の顔見てため息ってちょー失礼じゃね
太宰さん
しょうが無いでしょ。呆れちゃったんだから
あなた
ド突き回すよ?
太宰さん
そんな僕と別れるのが寂しい君に、一つ。
良い約束をしよう。
あなた
何?しょうも無かったら殴るよ?
太宰さん
はぁ〜
煩いなぁ、最後まで聞いてよ
あなた
はい
太宰さん
君が高校卒業出来たら、僕が迎えに行ってあげる
あなた
え?告白?プロポーズ?
ごめんなさいッッ!!
太宰さん
違うって、勝手に振らないで呉れる?
あなた
じゃあ?
太宰さん
其の儘の意味だよ…。
太宰さん
君が頑張って勉強して、高校卒業出来たらまた一緒に居てあげる。
あなた
だから其れがプロポーz((
太宰さん
((煩い。
あなた
はい。
あなた
まぁ、分かった。
約束だよ?
太宰さん
良いから提案したんじゃないか
はいはい。と適当に太厶の言葉を躱しながら指切りをした。
太宰さん
態々こんな事しなくても良いのに…
あなた
煩い
あなた
…。私、頑張るから。
約束破ったら腹パンね
太宰さん
其れは、とても破れそうに無いね
あなた
でしょ?
太宰さん
じゃあ、僕、戻るから。
太宰さん
楽しみにてるよ
太宰さん
あなた
あなた
〜っ!!
あなた
うん
バタン
その言葉を最後に太厶は屋上から出て行った。
あなた
連絡先、聞いておけば良かった…
あなた
……………
あなた
まぁいっか
何故かそう思ってしまった。何故そう思ったのか…。人間は不思議だ。

けど、あの人なら。太宰治と言う男なら、私が何処に居ても分かるんじゃないか。
そんな気がした。だから良いと思った。

すでに冷たく吹き付ける11月の風は、心做しか少し、温かかった気がする。
END

プリ小説オーディオドラマ