第37話

🧊🫧:恵side
417
2024/08/21 22:00 更新
恵side





伏黒恵
……っ。



伏黒恵
(なんで…。)



伏黒恵
…なんであなたは、
そんな事を淡々と話せるんだよ。





こんな話、簡単に話していい様な内容なんかじゃない。





それなのに、目の前にいる彼女は。





何事も無いように、ただただ、淡々と話を進めるだけ。





まるで、感情のないロボットの様に。





それは淡々と進んでいく。





…あなたは出会った時から、ずっと明るかった。





まるで絵に書いたような、根っこからの善人。





虎杖や津美紀と、同じ部類の人間なんだと。





出会った時から、自然とそう思う事が当たり前になっていた。





でも、あなたは自分の気持ちを、
俺達に、さらけ出したりはしなかった。





…もしかしたら、五条先生には言っていたのかもしれないが。





____五条あなた。





五条先生とは血の繋がってない義兄妹。





あなたの過去は、そこまで詳しくは知らないし、分からない。





____あなたが俺達に話そうとしなかったから。





でも、今目の前にいる彼女は。





自分の気持ちを、自分勝手なワガママを。





____自分の〈命〉を、俺達に捧げようとしている。





そんな事が、俺達に出来ないと分かっているはずなのに。





でもあなたは、そうして欲しいと俺達に伝えてくるだけ。





伏黒恵
(…お前は、どうしたいんだよ。)



伏黒恵
…っ!



伏黒恵
グイッ…



五条(なまえ)
五条あなた
…!



虎杖悠仁
ちょ、伏黒、ストップっ!!



釘崎野薔薇
伏黒、その手を離しな。



釘崎野薔薇
じゃないとアンタの顔面に釘100発は打ち込む。



虎杖悠仁
ちょ、釘崎さんっ!?



五条(なまえ)
五条あなた
……



五条(なまえ)
五条あなた
…いいよ。



五条(なまえ)
五条あなた
恵が今したい事、伝えたい事。



五条(なまえ)
五条あなた
____その拳で、教えてよ。



伏黒恵
……





なんでそんな大事な事を、俺たちに任せるんだ。とか。





なんでそんな無表情のまま、淡々と話せるんだよ。とか。





もしそれまでに、俺達が死んでたらどうするんだよ。とか。





あなたに言いたい事、伝えたい事はたくさんあるはずなのに。





それを口に出して言う事は出来なかった。





俺が出した拳は、あなたの顔の寸前で止まったまま。





静かに拳を下ろすことしか出来なかった。





だって、俺にそう伝えてくれた、あなたの表情は。





五条(なまえ)
五条あなた
……

























































































____今まで見た事がないくらい、苦しくて
今にも消えてしまいそうな悲しい顔をしていたから。

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