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第3話

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2022/08/15 15:00
「昨日のこと考えてくれた?」
「は、」

なんてことをサラッと言ってくるので思わずそんな返事をしてしまった。
考えなかったと言ったら嘘になるが返事自体は考えてない。
ハギと恋人になるなんて考えられなくて。
俺よりいい人なんてたくさんいるし何も俺じゃなくてもいいだろう。
しかも男なら尚更だ。俺と付き合ったなんて言ったらハギが悪く言われるだろう。
そんなことは絶対にあってはいけない。

「あ、その、ごめn」
「あー、やっぱりダメだったか。」
「ありがとね、考えてくれただけ嬉しい、」
「.......」

まただ心臓が痛む。
望んでいた結果のはずなのに。これで良かったはずなのに。
後悔してもしきれない。

数日がたち夏休みに入った。
俺たちは課題におわれ少し落ち着いたある日はぎから夏祭りに誘われた。
女と行くと思っていた俺は誘ってくれたのではぎといくことにした。

「おまたせ、待った?」
「いんやおれも今来たとこだ。」
「早速行こっか、何食べたい?」

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