第2話

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2022/07/06 13:13
「じゃ帰ろかっk」
「ハギ」

そのまま帰ろうとするハギを呼び止めた

「どしたのじんぺいちゃん」
「どうしたじゃねーだろ。なんか話があるんだろ。」

いつもはじんぺいちゃん呼びなのにさっきは松田呼びしていた。
まじな時は苗字で呼ぶからな。

「やっぱりじんぺいちゃんにはバレるか。」
「ふん、何年一緒にいると思ってんだ。」

問題はなんの話かだ。俺が何かやらかした覚えはない。まさか彼女ができたとかか?
それで俺といる時間が減るみたいな感じの話か?

ズキッ

何故かムカついてしまった。

「それで?何の話だ?」
「その...松田って好きな人いる?」
「はあ?..別にいねーよ。」

何故か心臓が痛む。

「そっか。..あのさ、俺松田のことが好きみたい。」
「..はあ?」

そこからどうやって家に帰ったか覚えていない。
返事は今じゃなくていいみたいなことは言われたがそもそも好きってなんだ?
俺のことが好きって?何かの夢を見ているのだろうか。明日はどんな顔で会えばいいのだろうか。

でも何故か嫌な感情はなかった。



迎えた次の日いつも通り萩が迎えに来た。

「おはよ。じんぺいちゃん。」
「お、おう。はよう、ハギ。」

なぜこの男は平然としているのだろうか。
まさか昨日のは夢だったのだろうか。なんてことを考えていると不意に

「昨日のこと考えてくれた?」

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