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第1話

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2022/07/05 13:43
「あづいぃ〜」


そう呟いているのは俺の幼なじみの萩原研二だ。
結構長い付き合いになる。

「確かに暑くなったな」

季節ももう夏。夏休みが近づいて来ている。
こんな時はアイスでも食べたくなる。

「...ねぇ松田」

「! な、なんだよ。」

「アイス食べねえ?」

いつもと変わらない顔は汗がつたって少し色っぽく見えてその顔は何か言いたげな顔をしていた。というか考えてること一緒かよ。

「おう。いいぜハギ」

そう返事をして帰り道の途中にあるコンビニによってアイスを買った。

公園に移動して日陰に腰を下ろした。

「じんぺいちゃん何にしたの?」
「...ガリガリ君」
「ふはっ じんぺいちゃんらしくていいね」
「そういうハギは何にしたんだよ」
「俺?俺もガリガリ君」
「なんだよ。お前もじゃねーか」
「まあまあ細かいことは気にすんなって」

そういうハギを無視してアイスを1口頬張った。
キンキンに冷えているそれは口全体に広がってソーダの風味が夏を感じさせる。

「美味しい?」
「まあ」

そう度々会話しながら俺たちはアイスを完食した。
美味かったな。

「じゃ帰ろかっk」
「ハギ」

そのまま帰ろうとするハギを呼び止めた

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