2階は全て見終わったかな。階段から1階へ降りよう。
階段を降りると、大広間とも言えるような、広い空間が広がっていた。階段を降りた両脇には奥へと続く扉が、まっすぐ進むと恐らく外へと出られそうな大きな扉がある。
傍には何かが飾られている。『金箔の模擬刀』?一種の芸術品かな?
気がつくと、眼鏡の女性が横に立っていた。
どうやら模擬刀を触ったらしく、彼女の手には金箔がついてしまっている。
僕らは上を見上げて、自由に思ったことを口に出していた。少しして、彼女はハッと何かに気づいたかのように口を開けた。
そう言って、彼女はニコッと微笑んでみせた。
一礼をし、彼女は外へと出ていった。先生...でも、この人なら話しやすそう...かな。
先に館全体の確認を行うことにした。まずは真っ直ぐ進んで奥の部屋、倉庫のようだ。
かなり広い。中にはバッテリーやハンマー、陸上競技用の砲丸などがある。何か欲しいものがあるときはここにいけばなんとかなりそうだな...
倉庫にいた人物がこちらに気がついたようだ。しかし、話しかけようとはしてこない。こういうときは、自分から話に行くべきだよね...よし、行こう...
返事がない、聞こえなかったのかな...?
軽い挨拶を終えたが、彼女は僕のこと...いや、これまで会って来た他の人のことも好意的に思っていないようで、ただため息を吐くだけだった。
そう言って、彼女は倉庫から出ていった。
こういう人もいる...わかってはいるんだけれど、やっぱり自信は無くしてしまう...こんな僕って、本当に駄目だな...















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。