さて…

(マキさんの遺体…もっと詳しく調べてみよう…)

(傷口や手形以外にも…きっと何かあるはず…)

(決定的な…何かが…)

失礼します、マキさん。

！

(何だ…この跡は…)

(指輪のようなな跡みたいだけど…)

(もしかして…)

(今回の狼は、指輪を付けてる人…？)

(これは重大な証拠になった…)

！

いえ、特に新しい手がかりは…

(狼裁判の時までには言わない方が良いか…)

アオリさんが狼かもしれないのに、そう簡単に言うわけないでしょう。

疑っているなんて一言も言ってませんよ？

僕はただ、“もしかしたら”の話をしてるだけです。

(…ふむ。)

(ここにいるミサキさん、アオリさん、オサムさんは指輪をしていないみたい…)

(…！)

(そうだ…)

(こんな重大な証拠なんだ…これでコウさんが羊なのか狼なのかがはっきりする…)

(さっそくコウさんが指輪をしているか確認しに行くか…)

(あれは…ユキナリさんとコウさん…それにリンタロウ君まで…)

(ユキナリさんとリンタロウ君はコウさんの事を観察してるのかな…？聞いてみるか。)

ユキナリさん。リンタロウ君。

コウさんの様子はどうですか？何か変わりはありませんか？

話？

確かに、言っていたような…

なるほど…

それで、コウさんはなんと？

シャワーの音…ですか。

(うーん…マキさんに切り傷を付けた後に、シャワールームに水を溜めていたのか…？)

(コウさんの言っていることが本当だったらの話だけど…)

…

(あ、ここに来た理由を忘れてた…)

(一応、2人にも確認しよう。)

あの…

2人とも、手を見せてくれませんか？

確認したいことがあって…お願いします。

(まあ、2人とも指輪はつけてないよね…)

(後は…)

(コウさんだけだな…)

あの、コウさん。

早速で悪いんですけど、手を見せてくれませんか？

コウさん、少なくともこのようなことをしてるのには理由があるんです。分かるでしょう？

(コウさんも指輪をつけていない…ということは…)

(彼は…羊だったのか…)

(このことを告発すれば、彼の疑いが晴れることになるな…)

あなたが現れたということは…

(もうそんな時間か…)

ユキナリさん、ここは素直に従いましょう。