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小説
ノンジャンル
林 檎 売 り の 白 雪 姫 .
🍎
……………
ちらりと頭を覗かせると 、 凄く顔の整った仔が恐らく私にそう尋ねていた
ねぇ 、 聞いてるんだけど
私 、 … でしたか?
こんな真夜中にお前以外誰がいるの ?
まぁ 、確かに …
ごもっともです
で 、 何やってんの ??
林檎を売っているんです
ふーん ………
聞いたのにその態度って 、 どうなのよ
じゃあ 、 5個ちょうだい
5個もいいの …………… ?
今までそんなに買ってくれる人居なかったのに
そうだって言ってるでしょ
じゃあ … はい
私はその仔に林檎を5つ手渡した
ん 、
これでいい?
うん 、
… この林檎美味しかったらまた来る
!
何故か分からなかったけど 、 「 また来る 」 って云われてどうしようも無い程の高揚感と多幸感で心が踊った 。
初めて 、 心の底から嬉しいと思えた瞬間だった