第39話

𝑺𝑻𝑶𝑹𝒀 29
60
2026/09/28 21:03 更新



初兎
初兎
笑った顔、か………

依歩
依歩
……なんや?


初兎
初兎
べっつに?






翔
翔
きっかけ………


翔
翔
きっかけぇ………




翔
翔
駄目だ!分からへん!


鴎
鴎
まぁまぁ、そう焦らずに……💧‬



翔
翔
………かもめんはさ

どうやってそらくんの心掴んだん?


鴎
鴎
んー?

………根気かな


翔
翔
根気……?



鴎
鴎
そ


鴎
鴎
あいつの好きなもの、きらいなもの、普段の癖

どんな事が好きか、どんな場所が好きか



鴎
鴎
注意深く見て、少しずつ知っていくんだ



翔
翔
…………




翔
翔
(灰人の好きなもの、か……)



翔
翔
(猫と本を読むのが好き、なのは確かよな)



翔
翔
(食べ物は……

ああけどあいつ、出されたものは残さず食べるしなぁ)




翔
翔
…………




翔
翔
あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"




鴎
鴎
…………💧‬

まぁ、頑張れ………










翔
翔
ただいま………



黒猫
黒猫
…………


灰人の傍らで丸くなっていた黒猫が起き上がり

暗闇のなかで目を光らせ、じっと見る



翔だと確認すると、とことこ歩いてきて


脚に体を擦り寄せてくる



翔
翔
ただいま


翔
翔
賢いな、お前は



頭を撫でてあげると


気持ちよさそうに目を瞑る



翔
翔
灰人………



灰人はベッドで寝息を立てている


開きっぱなしの本が傍にあるから


多分、読んでる内に寝落ちしてしまったのだろう



翔は苦笑いして


お土産に買ってきたケーキを冷蔵庫にしまう



わかってきた事は



灰人はよく寝る子



そして、甘えたがりな事



………生きてきた環境を考えれば、無理もない話


此処が、灰人にとって安心できる場所なら


翔にとっても嬉しい




翔
翔
…………



起こさないようにゆっくりと、灰人の頭を撫でる


艶のある濡れ羽色の髪


さらさらで、触るととても気持ちいい



翔
翔
………なぁ、灰人


もっと、色んな表情を


泣き顔だけじゃない



怒ったり、笑ったりする顔が見たい



もっと、君のことを知りたい




心は見えないからこそ



言えない想いも、言葉に乗せて



ずっと、今よりも君の傍にいれるように




……そう思うのは、自分の勝手なエゴなのだろうか






✩.。………………………………………… 。.✩


かいくんの嫌いなもの知ってる人いませんか……?🥺


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