昔々、あるところに、
おじいさんとおばあさんが……。
そんな平和な読み聞かせで始まる「桃太郎」の物語。
この現代においてはただの欺瞞だ。
桃太郎は「正義」の名の下に、
鬼の血を引く者を根絶やしにしようとする
冷酷な暗殺組織。
そして鬼は、理不尽な死に抗うために、
自らの血を武器に変えて戦う。
ここは、血が全てを決める世界。
私もまた、その争いの渦中にいる。
鬼と桃太郎、
どちらからも「異物」として排除されかねない、
混じり合った不安定な血をこの体に宿して。
……本来なら、もっとこう、
運命の過酷さに絶望したり、
アイデンティティの消失に震えたりすべきシーン…
なんだろうけど。
京夜
「あなたちゃぁぁぁんっ!」
「今日の俺は『従兄』っていう
境界線を飛び越えて、『イケメンお兄ちゃん』に
なりたい気分だよ!」
……残念ながらこの男 - 従兄・花魁坂京夜が叫びながら
救護室のドアを(物理的に)破壊して入ってくるせいで、
シリアスな雰囲気は秒で霧散する。
あなた
「……京夜さん次やったら陀野さんに連絡する」
「そこ(廊下)で大人しく待ってて」
花魁坂京夜。 鬼機関の総隊長であり、私の従兄。
そして、私の人生最大の悩みの種。
血の運命なんて二の次だ。
今、私に必要なのは、世界を救う力じゃない。
この全宇宙一ウザい「自称・お兄ちゃん」を、
鮮やかに始末する方法だ。
≪ 夢主キャラプロフィール ≫
【氏名】 花魁坂 あなた
【所属】 羅刹学園 救護部隊
【身長】 150cm
【誕生日】 5月21日
【血液型】 不明
(表向きはRH+O型、成分が特殊なため鑑定不能)
【好きなもの】 平穏な救護室、京夜を黙らせている間の静寂
【嫌いなもの】 騒音、無駄な怪我、京夜の変態的言動
【鬼能力:血蝕解放】
能力名:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
自分の血を鋭利な「紅い糸」に変換する能力。
主な用途は外傷の縫合、
緊急時や戦闘時には敵の動きを縛り付ける事も可能。
【桃太郎能力:無垢なる聖域】
自分を中心に半径数メートルに展開される、
不可視の「浄化」の領域。
領域内にいる鬼の「血の暴走」を鎮め、
負の感情や痛みを中和する。
本来、桃太郎が鬼を弱体化させるための力だが、
あなたの場合は「極限の癒やし」として作用している。
鬼が全力を出そうとする際、
この力が無意識に発動すると
「本来の力が出し切れない」という事態を招く。
京夜があなたを戦場から遠ざけ、
あなたを救護室に留めている最大の理由の1つ。
【人物概要】
花魁坂京夜の従妹。桃太郎と鬼の血のハーフ。
親のいない彼女を引き取った京夜によって、
半ば強引に羅刹学園へ入学させられた。
学園内では数少ない「まともな感性」の持ち主として、
血気盛んな生徒たちのストッパー役兼、癒やしの存在。
【京夜との関係についての補足】
京夜からは「実の妹以上の宝物」として
異常なまでの溺愛を受けている。
本人は京夜を「始末(物理的制裁)」の対象として
容赦なくあしらうが、内心では自分という
「異物(桃太郎と鬼の混血)」の存在を
鬼の世界に居させてくれる彼に、
深い恩義を感じている。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!