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第9話

結論
7
2023/09/30 14:38 更新
その日も暖かかった。花ももうすぐ咲き始めるだろう。
風切 優雅
風切 優雅
……あ、澄怜君!
ふと声のするほうを見ると、そこにはユウがいた。
天宮澄怜
天宮澄怜
この間ぶりですね。…というか、よく分かりましたね。
澄怜にとってはただの登下校の道。ユウにとっては知らない道。はじめて表世界ザハルに行った時に通った道。表世界に言った場所で再開した。
生暖かい風がサラッと顔をくすぐった。
澄怜は申し訳なさそうな顔をした。
天宮澄怜
天宮澄怜
……申し訳ないですけど、僕は…行けないです。
僕には僕の生活がある。僕には多くは無いが友達が居る。対して大きくは無いがやりたいこともある。だから、そちらには行けない。

無理やり植え替えても、枯れてしまう花もある。花が好む場所にそっと置いておくことが優しさだということもある。
風切 優雅
風切 優雅
…そうですか。残念ですが、貴方の意見を尊重します。
ユウは残念そうにそう言った。


紫色が1人増えるだけで組織は更に力を持つ。
小手鞠 雪翔
小手鞠 雪翔
そっか…じゃあ、あの案決行だね…。
日浦 向日葵
日浦 向日葵
ユウならやってけるっしょ。そもそもあっちの世界出身だし、アサとか晴彰みたいに意味わかんないことしないし、保護するのも楽になるしね。
風切 浅雅
風切 浅雅
おい向日葵何言ってんだてめぇ。
琥薔薇 晴彰
琥薔薇 晴彰
オレがなにー???
小手鞠 雪翔
小手鞠 雪翔
なんでもないよ。じゃあ、花井様にも報告しておくね。
風切 優雅
風切 優雅
こちらも手続きします。皆さんにはご迷惑おかけすると思いますが、よろしくお願いします。
ここから始まる。花壇にいる花たちの第1の作戦が。
4月、桜が咲き、辺り一面優しいピンクになっている。新学期ということで、ピッタリの制服を着ている人、ブカブカの制服を着ている人がごちゃ混ぜに校舎の入口に入っていく。
西木々 赤伊
西木々 赤伊
結局、今年も同じクラスだな〜。よろしくな!
天宮澄怜
天宮澄怜
今年も退屈しないで済みそうだな。よろしく。
西木々 赤伊
西木々 赤伊
……なななな、あの子、可愛くね?
天宮澄怜
天宮澄怜
…あれは…確か、去年は隣のクラスの白咲さんだな。
西木々 赤伊
西木々 赤伊
知ってんのかよ!
天宮澄怜
天宮澄怜
同じ委員会だったんだよ。それなりに話はするし。
浮かれてる人たちを静めるように、先生が教室に入ってきた。
先生
お前ら静かにしろー。今年、お前らの担任になった森田だ。ちらほら知ってる顔もいるな。
天宮澄怜
天宮澄怜
…今年も森田か。
西木々 赤伊
西木々 赤伊
げぇ。
先生
西木々お前だ。今年も世話してやるからな。
教室が少し賑やかになった。
先生
年度明けLHRが終わったら学校はいつも通りの時間まで開いてるから、好きにしろ。
こうして、何も変わらない高校3年生の生活が始まった。
風切 優雅
風切 優雅
よろしくね。天宮君。
to be continued…

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