第4話

~第四章~手紙が送られなくなったのは
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2026/01/10 12:23 更新
ちいかわは、森を歩いていた。手紙が送られてこないことは分かっていた。でも行かなければいけないような気がしたのだ。
ちいかわ
ちいかわ
…ン?
誰かのかすかな声のようなものが聞こえた。ちいかわはその音とのほうへと向かった。
ちいかわが目にしたものは、ちいかわと同じぐらいの大きさの人のようなものだった。しかし、からだが薄くなっていた。
ちいかわ
ちいかわ
ワ…
そっと体にふれてみると、それは波紋のように広がっていった。
ちいかわ
ちいかわ
ワッ、ワアッ!
すると、その子は
…大丈夫…
寒い冬の夜のことだった。まだ幼かったちいかわは、辛いことがあったのか、一人うずくまっていた。
悲しかった日。
辛くて眠れなかった日。
泣いていることしかできなかった日。
そんなとき、ちいかわは、いつも一人うずくまって泣いているのだった。
…大丈夫だよ…
君が、君のことを大好きになれるように。
その"いつか"のちいかわは、昔自分がうずくまって泣いているのを思い出して、その自分に向けて小さな手紙を送っていたのだった。手紙が来なくなったのは、もうちいかわは大丈夫だと確信したから。
そのことを、たった今ちいかわは理解した。
そして、ありがとうという気持ちを込めてちいかわは深くうなずいたのだった―

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