長尾side
目が覚めてから1ヶ月と半月、やっと退院の許可が降りた
まともに動いていなかったからか、思うように動けない
ドアを開けて外に出ると
やわらかい風と桜の香り
そして
どこか懐かしい雰囲気の2人
甲斐田さんや弦月さんの記憶は未だ戻っていない
自分は本当に2人と知り合いだったのだろうか
刹那、不思議な香りがした
誰かの香水ではない
病室に置かれた花の香りでもない
少し、危険な感じがした
長尾の部下「長尾さん!お久しぶりです!無事でよかったです!」
挨拶をしてくれる隊服の人
俺の家…にも同じのがあったっけ
記憶がないと知っても、俺を俺として見てくれるのだろうか
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どこで記憶が途切れたか、気づけば知らない場所にいて
オリバー「景ぐん゛〜無事でよ゛がった゛」
身長2mくらいありそうな人に抱きつかれた
相当仲が良かったのだろう
今の俺でも元のように接してくれるのだろうか
剣持「長尾くんじゃないですか。元気してました?」
不破「見える傷はなさそうやなぁさすが桜魔」
加賀美「長尾さん!退院したばかりと聞きました。どうか無理はなさらず」
高校生とホストっぽい人、社長っぽい人
なんかすごいメンツだなぁ
「ありがとうございます。無理をしているわけではないので大丈夫ですよ」
3人「あ……。」
あぁそっか
彼らが知っているのは記憶を無くす前の俺
今の俺じゃ何も出来ない
甲斐田「長尾?!なんでここに?」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!