そして、放課後の時間になった。
私はもう一度、恭平くんと帰る旨を伝えた。
そして、面倒くさがられた。
私は、待ち合わせ場所となる下駄箱で恭平くんを待った。
女子「あれ、今日あの女の子いないのー?♡♡」
外では、女子が駿くんを囲んでいた。
まぁ、日常茶飯事だけど。
そして、横から恭平くんが来た。
なんだか、変な感じだった。
いつも駿くんと帰っているからか、落ち着いてない気がする。
そう言って私は靴を取り出して、履いた。
すると、恭平くんは口を開けた。
話って、なんだろう。
困惑しながらも、少し期待している自分がいた。
え、恭平くんと、お出かけ?!?!(さっき言った)
恭平くんは口をもごもごさせながら言った。
お出かけか…
私あんまり男の人とお出かけとか行ったことないんだよな…行ってもお父さんとかだし、
てか、駿くんとさえも行ったことないし…
え、なんで急に駿くんの名前が…?
お父さん以外の男の人とお出かけ……なんか楽しそぉっ!!()
もちろん親にも聞いてみる。そして、駿くんにも聞いてみる。
駿くんに聞かないと、色んな意味で終わってしまうから。()
恭平くんは、言葉通りはしゃいでいた。
私が誘いを承諾するだけでこんなに喜ぶなんて、やっぱり恭平くんは嘘で好きと言ってるのではないと自覚した。
そんなこんなで喋った後、私たちは交差点前で別れた。
私は横に通り過ぎる恭平くんを見た。孤独ながらも、少し陽気さを感じさせる後ろ姿だった。
家路に着いた後、お父さん、駿くんに次ぐ3番目に連絡先を交換した男の人と、携帯でやり取りをした。
新年あけましておめでとうございます🙇♀️
2023年も、読者様の心に残るような作品をたくさん作っていきたいと思います。
これからも、作者を応援していただけると幸いです。
今年もよろしくお願いします🎍
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!