メリッサからの手紙だと分かると、あなたは手紙を読み始めた。
“あなたへ”
今日のI・エキスポプレオープンに来ることは、ある人から聞いてるよ!
それに合わせて、私の方からあなたにサポートアイテム作ってみたので、試しに使ってね。
“メリッサ”
『………』
手紙に書いている“あの人”というとは、きっと俊典さんのことだろう。
それと、サポートアイテムを用意してくれるのは嬉しいが、使い方など手紙に何も書いていなかった。
『…メリッサに会わないと』
轟「知り合いか?」
『うん。とりあえず、使い方わからないけど、グローブ着けていこうかな…』
あなたは、コスチュームに着替えると、使い方は分からないがサポートアイテムを身につけた。
『よし…!じゃあ、アトラクション回ろうか!』
コスチュームに着替えたあなたと轟は、ホテルを出てアトラクションのあるエリアへと向かって歩き出した。
轟「まずは、どこ行くんだ?」
『どれも楽しそうだったから、決めてないんだよね…。焦凍は、“これはやっておきたい!”みたいなのないの?』
2人でどこから回るか話をしていると、「ねぇ…あの子」「本当だ…」と通りすぎる人たちが、何やらこそこそと話していた。
そんな人たちに対してあなたは、『(雄英体育祭で焦凍の人気増えたからな…)』と呑気考えていると、「あなた…」と轟が声をかけた。
『なに?』
轟「ここでもいいか?」
ホテルで貰ったI・エキスポのアトラクションのマップに、行きたいところを指し示す。
『どれ?』
あなたもその場所を確認するため、マップを覗き込み確認した。
『それって…、たしか…』
轟の行きたいと言っていたアトラクションは、学校で瀬呂からガイドブックを見せてもらった際に、爆豪も興味を持ったアトラクションだった。
轟「あなたが嫌だったら、俺はここに行かなくても平気だ」
『そんなことないよ、行こう!』
あなたは『…もしかしたら、いるかもしれないし』と言い、轟の腕を引きながら向かった。
切島「爆豪ー、見ろよ!」
爆豪「ああ?」
I・エキスポに着いていた切島と爆豪も、ヒーローコスチュームの姿で場内を歩き回っていた。
切島「めちゃくちゃ面白そうだぜ‼︎」
ワクワクする切島に対して、「そうだな…」と少しダルそうに返事をする爆豪。
切島「何だよ…もっと楽しそうにしろって、あなただってこの場内いるんだし、そのうち会えるだろ」
爆豪「何勘違いしてんだよ!」
あなたがいないことで機嫌が悪いと思っていた切島は「あなたいないからじゃないのか…」と言うと、「ちげーわ…」とキレ気味に爆豪は言い返した。
実は、アトラクションに爆豪もワクワクしており、その感情を抑えるため少しダルそうにしているだけだったのだ。
そんな感情に「…ちッ」と舌打ちをして、イラつきを抑えようとしていると、切島が「お…おい!爆豪あれ‼︎」と爆豪の肩を掴んだ。
急に肩を掴まれ「ああ?うるせぇ、聞こえてんだよ」と言い、切島が指し示す方に大きなモニターがあった。
爆豪「……は?」
その大きなモニターには、ドレス姿のあなたが映し出されていた。
切島「あれ、あなただよな!」
切島も言うのだから間違いないと思うが、本当に本人なのだろうかとモニターの映像を見続ける爆豪。
あなたらしき人物は、純白のウェディングドレスを着てくるりと軽く回り、ドレスの裾がふわりと揺れた。
そして、照れくさそうに“どうかな?”と呟いた。
爆豪「………」
見覚えのあるこの顔はあなただと確信したが、まさかの映像に立ち尽くす爆豪。
そんな爆豪を見て切島は、「あなた、すげー似合ってんな‼︎」と声をかけたが、「興味ねぇ!」と自分の感情を隠すかのように歩き始めた。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!