あの子の俯く横顔が好きだったの。
悩んだりとか、泣いてる時の顔。
いつも伏し目がちで、困ったみたいに眉尻を下げて笑ってる顔が好きだった。
でもね、あの子の死に顔は醜かった。
死んでも綺麗なのかしら、なんて思ったら大間違いね
死ねばただの肉塊だったわ、でも思い出だけが美化されていたから私はあの子にぴったりな器を作ったの。
あの子が生きてた時そっくりで、死に顔の穢い愚鈍な肉塊とは違う、綺麗な顔。
早速あの子のお墓に向かったの。
埋められてすぐだったからまだ花も枯れてなかった。
死化粧をされてるからか、幾分か綺麗に見えたの。
ステラ、私が愛してやまない子。
妾の子だったから下働きとして働いていたけど、
誰よりも綺麗だった。
薬指は無いし、心臓もぐちゃぐちゃだけど…
可愛いステラ、頬を撫でれば土と同じ温度。
返事はない、当たり前だわ。
ねぇ、ステラ。
もし、貴女が抵抗する事なくその運命を受け入れたのなら…
あなたもそう思うでしょう?
液晶越しだから関与出来ないけど…
私とステラの邪魔、しないでね。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。