松倉 side
最近の元太は仕事で忙しく帰りが遅い
だけど今日はお互い帰りが早く一緒に過ごす時間ができ気付けばあっという間に寝る時間
そう言って元太は俺に背を向けて寝る体勢についた
俺は元太に抱きついた、所詮バックハグ状態
元太がお仕事で忙しいのと比例して最近俺に対しての
態度が冷たく感じる
あの尋常じゃないスケジュールでキャパオーバーになっちゃう気持ちは痛いほど分かるけどこの状態が2、3週間くらい続くとちょっと、いやだいぶ寂しい
そう思いながら俺も眠りについた
1週間後
俺は絶賛ドラマの撮影期に入り帰りが遅くなることが
以前より増え、より二人の時間が減ったように感じる
玄関を開けると見慣れた靴が置いてある
珍しく俺よりも先に元太が帰っていたのだ
扉を開け、元太の声がするリビングへ行くとそこには
俺の大好きな煮込みハンバーグが作られていた
俺は元太の甘くて優しい声に安心したのか、久しぶりの二人の時間が嬉しくてなのか自然と涙が溢れる
別に俺に冷めてたわけではなかったこと
元太は何も悪くないのに謝らせてしまったことで
涙は溢れるばかり
そう言って元太は親指で涙を拭ってくれた
こうして一緒に料理を作って、一緒にご飯を食べながら他愛もない話を沢山した
気づいたら時間はあっという間で二人でベッドに入ってもう寝る時間
End














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!