いや呪霊の量キモ()
このイケメン兄さんにみんなついてんのか。
イケメン???
よっしゃこの店はアタリね!!
イケメン兄さんは苦笑いを浮かべる。
イケメンなのはいいことね。
でも呪霊の量…。
周りからの嫉妬や妬み?
でもそれだけだったらこの量にはならないわよね…。
私は出入り口で突っ立ったまま考える。
私は店の端にある、窓側の席に座った。
イケメン兄さんは爽やかな笑顔で答えてくれる。
くっ…眩しいわね…。
イケメン兄さんは、カウンターの席の裏側へと行った。
まだどれもいない店内を私は見渡す。
そりゃそうよね、今日平日だもの。
しかもお昼後のスカスカな時間。
最近米花町の呪霊の量になれるのに、神経使いすぎちゃってるのかしら。
すっごい疲れてる気がするわ…。
眼の前に出されたのは、出来立てのハムサンドと、キンキンに冷えたアイスティー。
私はスマボをとりだし、パシャパシャ写真を撮る。
イケメン兄さんが話しかけてきた。
イケメン兄さんはニコニコと笑顔を絶やすことなく、私に聞いてきた。
イケメン兄さんの笑顔の奥に、疑いの眼差しが見えた気がした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!