第14話

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2023/06/14 10:55 更新


クルーウェル『今日の錬金術は植物園で自分達で材料を取ってきてもらう。ペアを作ってさっさと行け。以上だ。』



あなた
え???
ちょっ、おいクルーウェル先生?
扉に向かって歩いていくな!こっちを見てあざけり笑うな!
ヴィル
行っちゃったわね。
あなた
行っちゃったわね、じゃないんだけど?!
なんで冷静なの?それが芸能人の貫禄?
あなた
ヴィルぅぅ゙!ペアなってぇぇ
みっともなくヴィルにしがみついて懇願する。
カインが居たら速攻組むのに!!

カインが居ないから!KGIカインが居ないから!!
ヴィル
ハァ…しょうがないわね。
あなた
よっしゃぁ!ぼっち回避〜

天を仰いで合掌。神に祈りを!!
ヴィル
てか、アンタなら他にも組めるやつ居るじゃない。

と窓側の席を指さす。そこにはいつも話す所謂陽キャが居る。
あなた
あー、彼奴らは……うん。
『なんだ?あなたオレと組みたかった感じ?』

『自意識過剰じゃん笑』
あなた
オレが入る隙間が無いほどラブラブしてっから。
『誰が夫婦だよ!』

『言われてねーよ馬鹿。』
ヴィル
なるほどね。
あなた
ぃよっし!行こうヴィル!
ヴィル
はいはい。課題は逃げないから焦らなくていいわよ。




あなた
うわぁ、蒸し暑ぅ…。
ヴィル
温室だからかしらね。さっさと材料取るわよ。
あなた
うぃー。
クルーウェル先生から渡された材料を記した紙。
オレには到底理解出来ん草の名前の羅列。

これで3年間過ごすとか無理っしょ!!
ヴィル
あ、あったわよ。
あなた
おお、
オレが心ん中で文句を垂れている間にもヴィルは次々と薬草を見つけていく。
ヴィル
あ、アンタの足元にもあるわ。取って。
あなた
はいはーい。

足元足元……ああ、これか。

って、これ毒草じゃね?真っ黒で見るからにって感じ〜。
あなた
ねー、この黒い草?
ヴィル
黒?アタシが言ってるのはその草よ。アンタの右足の横。
いや、これじゃんか。とりまとろう。
ナイロンの手袋で取って、材料が入っているカゴに入れる。

ヴィルの反応を伺うとこれで合ってるっぽい。
あなた
もしかしてオレの目がおかしい感じ??
ヴィル
そうなんじゃない?

投げやりィィ……。
ヴィル
カイン保護者にでも相談すれば?
あなた
やめろよなー、カインを保護者って言うのー。
ヴィル
自覚してんじゃない。
あなた
バレた?

彼奴はオレが熱出した日からオカン化が進んできてます。はい。

部活ある時経口補水液渡す時とかマジで人妻。
ヴィル
そんなこと言ったらまたどつかれるわよ。
あなた
カインの手出す速さってみんな知ってるのな。

え、オレとカインのやり取り見てるからだよね。

イヤン、照れるぅ……!


腰くねくねさせたらヴィルにどつかれました。案外ヴィルの方が力強い。

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