クルーウェル『今日の錬金術は植物園で自分達で材料を取ってきてもらう。ペアを作ってさっさと行け。以上だ。』
ちょっ、おいクルーウェル先生?
扉に向かって歩いていくな!こっちを見て嘲り笑うな!
なんで冷静なの?それが芸能人の貫禄?
みっともなくヴィルにしがみついて懇願する。
カインが居たら速攻組むのに!!
カインが居ないから!KGI!!
天を仰いで合掌。神に祈りを!!
と窓側の席を指さす。そこにはいつも話す所謂陽キャが居る。
『なんだ?あなたオレと組みたかった感じ?』
『自意識過剰じゃん笑』
『誰が夫婦だよ!』
『言われてねーよ馬鹿。』
クルーウェル先生から渡された材料を記した紙。
オレには到底理解出来ん草の名前の羅列。
これで3年間過ごすとか無理っしょ!!
オレが心ん中で文句を垂れている間にもヴィルは次々と薬草を見つけていく。
足元足元……ああ、これか。
って、これ毒草じゃね?真っ黒で見るからにって感じ〜。
いや、これじゃんか。とりまとろう。
ナイロンの手袋で取って、材料が入っているカゴに入れる。
ヴィルの反応を伺うとこれで合ってるっぽい。
投げやりィィ……。
彼奴はオレが熱出した日からオカン化が進んできてます。はい。
部活ある時経口補水液渡す時とかマジで人妻。
え、オレとカインのやり取り見てるからだよね。
イヤン、照れるぅ……!
腰くねくねさせたらヴィルにどつかれました。案外ヴィルの方が力強い。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!