前の話
一覧へ
次の話

第7話

悪霊
16
2023/01/31 22:41 更新
友歌
いーなりさん、ってなんか暗いですね?どうしたんですか?
稲荷
いや、なんでもないんだ…
稲荷さんの顔はお面で隠れて見えないけど、なんか、オーラが暗い?っていうの?
友歌
そういや私の歌ってどんな時に使うんですか?
稲荷
霊の鎮魂歌だ。
稲荷
私はこの近くを守る神なんだが、1人ではやりにくい…そのため友歌のように力を持った人が生まれる。
友歌
なるほど…
友歌
祓わなきゃいけない霊ってどんなのですか?
隣を見る。いる。
稲荷
ツノが生えていて、体表が紫や黒などの色だ。
ツノが生えていて…体表が紫、と。
友歌
こんなのですか?
稲荷
ッ?!
バチバチッ
音がして、稲荷さんが武器を手に持つ。
稲荷
歌え!
友歌
稲荷
この間教えたろう!
友歌
はい!
もぶ
このような娘に何ができると…
友歌
なんでもいいんですよね!?
稲荷
ああ!
友歌
幸せとは 星が降る夜と 眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
キラキラと光が見え、それが霊にまとわりついている。
…昔の恋でも思い出してな!
友歌
大切な人に 降りかかった 雨に傘を
差せることだ
もぶ
そうだ…俺は…お初ちゃんがずっと…
もぶ
好きだったんだぁ〜!
パァぁぁぁっ
光がでて、紫の体が浄化されていく。
友歌
一件落着、かな?
稲荷
…まあ、いいだろう…
友歌
お初ちゃんのこと、そんなに好きだったんですかね?
稲荷
まあ、そうだろうなぁ。
稲荷
あいつはお初に会いたい、と言う気持ちが核となって生まれたものだろう。
友歌
なるほど?
友歌
じゃあ私も死んじゃって、稲荷さんに会いたいって思ってたらああなるんですかね?
稲荷
…思っていたらだがな。
友歌
私はいつでも思っていますよ?
稲荷
そんなことをまたぬけぬけと…
そう言って稲荷さんが屋根の上に乗ろうと軽く飛んだ。
稲荷
…ん?
1センチくらいしか浮いてないよ?
稲荷
身体が重いのだが…
友歌
病気ですか?
稲荷
いや…まさか…
稲荷
肉体ができたようだ…
友歌
ええー
稲荷
さっきのやつのせいか…
友歌
どうしましょうか
稲荷
時間が経てば治る
友歌
そんなもんなんですかね?
稲荷
さぁな

プリ小説オーディオドラマ