ポーンと私が蹴ったボールが空を切る
キャハハッって声をあげてフィルがボールを追いかけていく
途中、ノーマンに視線を向けられたから落ち込んでいるアピールをしておく
いつも通りだとノーマンたちに怪しまれるし、かと言って元気なさげにしすぎるとフィルたちに怪しまれる
これ…思ったよりも面倒……
いつも通りを演じるだけなら楽なのに
ボールを持って戻ってきたフィルに声をかけられる
もういいや、いつも通りにしちゃおう
いつも通りでも「隠すの上手いな」で済むだろうし
私が蹴ったボールは変なところに当たってフィルがいる方向とは全然違う方に飛んでいく
飛んで行った方向にドンがいたので、ドンが走ってボールを追いかけていく
変な方向に飛んで行ったこともおかしいみたいで、フィルはずっとキャハハッと笑い声を上げている
と言ってニシシと笑うフィルは____
天使?
フィルに抱きついて頬擦りをする
はぁ、癒される…
こんな世界じゃなきゃ、平和以外の何者でもないんだけどなぁ
ドンもフィルに抱きついて、私たち3人でハグしてるみたいな構図になる
チラッと横目でドンの方を見ると、いつものようにすごく笑顔
フィルのおかげだ
ドンも元気出たみたい
こういう子がいてくれるからこそ、私たちはいつものように過ごせるんだよ
ありがとう、フィル












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。