ため息を吐きながら生徒会の報告を受けているナベリウス様
「どうしてこんなことに……」なんて全職員、いや全生徒が言いたいことだろう
だってアザゼルさんが全くの別人になっていたのだから
なんというか……お淑やかな乙女になっていた
魔術に詳しいモモノキ先生が言うほどアザゼルさんにかけられていた魔術は厄介だった
グチャグチャで気持ち悪い
一つきっかけさえあればすぐ解けるのだろうけど……
なんて思っていた矢先
風紀師団が解散選挙を申し込んできた
ナベリウス様が纏う空気が重い
焦燥が混じった表情が深刻さを物語っていた
解散選挙を申し込んできてから数日
今のところ勢いがあるのは風紀師団だ
確かに風紀師団の公約は夢がある。聞くだけでワクワクしてしまうというのも本当
ヒトを惹きつけられるというのも一種の才能だろう
ナベリウス様の言い分も理解できる
というか嫌でもそういう思考になってしまう
本当に結果はわからない
最後の最後で生徒会が逆転するかもしれない
それが解散選挙の醍醐味の一つだったりする
当日まであと三日













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!