第4話

崩壊の始まり《二つ目》
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2022/10/30 15:00 更新
この頃三人での任務が減ってきて単体で行動することが増えていっていた…



もちろん僕は寂しくて…でも、そんな事言っても通るわけ無くてまたあの頃の様に皆で笑い合う事は出来ないのかな…
傑も何かを考え込んで前より暗くなった…



きっと傑も感じていた悟はもう一人でも最強になってしまった、だからこそ僕らはもう必要ないんじゃないかって思いが溢れてくる…



焦り、嫉妬、孤独…そして疑問



それらが心をグルグルと回っていた
夏油 傑
あなたの下の名前…
あなた
傑…僕達はもう…必要無いのかな…
あなた
悟は一人で最強になった…僕らが居なくても最強って呼ばれるようになった…
単独任務が増えて三人で任務に行くこと少なくなった…
あなた
独りぼっちは寂しいよ…
夏油 傑
あなたの下の名前…私も同じ様な事考えてたよ、大丈夫…あなたの下の名前には私が居る、私にはあなたの下の名前が居る…一人じゃないよ
傑は僕を優しく包み込んでくれた、その言葉が心の中に沁みて消えていくのが分かった、傑自身も自分に言い聞かせるように呟いていた
あなた
傑も溜め込まないでね、傑には僕が居るんでしょ?僕が傑の全てを受け止めるよ、どんなことでも…
夏油 傑
あぁ…ありがとうあなたの下の名前…
そうして今日は二人で眠りに付いた…
次の日傑の寝顔を見れて気持ちも晴れた、けど渡される任務は単独ばかり…
あなた
三人で最…強…か…
そう呟きながら殆どの任務を終らせコンビニでパンを買っていた時電話が掛かってきた
あなた
【悟?久しぶりだね電話なんて珍しい…】
五条 悟
【灰原が…………………】
























         【死んだ】
あなた
【は?】
その言葉を聞いて持っていたパンを落とした… 



灰原は後輩でいつも笑顔で明るくて犬みたいな男の子だった、灰原は偽善者じゃない、ホントに誰かを心から思いやれる良い子だった…
あなた
【今からそっち行く…】
悟からの電話を切り急いで高専に向かった、傑にも電話すると既に高専に向かっているようだった
高専前に車を止めてもらうとすぐに飛び出し高専へと入っていった
夏油 傑
あなたの下の名前…落ち着いて…
あなた
傑…なんであの子が死ななきゃいけなかったんだろう…
あなた
灰原は偽善者じゃない本当に人を思いやれる優しい子だった…
夏油 傑
私も…灰原は死ぬべき人間じゃなかったと思うよ
僕は傑に抱かれ涙を流した、これが誰かの為に流す最初の涙だった
あなた
そう言えば七海は?一緒に任務行ってたんだよね?
七海まで死んだんじゃないかって心配になり涙目で傑に問い掛けた
夏油 傑
大丈夫七海は生きてるよ
あなた
そっか…良かった…
心底ホッとした、生きている七海の姿が見たくて二人で七海の元に向かった



だけど行かなければこの言葉は聞かなくて良かったと後悔した
七海 健人
もうあの人一人で良いんじゃないですか…
きっと本心じゃない…それは分かってる…



分かってるけど…



僕にとってこの言葉は心を壊すには十分過ぎる言葉だった

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