この頃三人での任務が減ってきて単体で行動することが増えていっていた…
もちろん僕は寂しくて…でも、そんな事言っても通るわけ無くてまたあの頃の様に皆で笑い合う事は出来ないのかな…
傑も何かを考え込んで前より暗くなった…
きっと傑も感じていた悟はもう一人でも最強になってしまった、だからこそ僕らはもう必要ないんじゃないかって思いが溢れてくる…
焦り、嫉妬、孤独…そして疑問
それらが心をグルグルと回っていた
傑は僕を優しく包み込んでくれた、その言葉が心の中に沁みて消えていくのが分かった、傑自身も自分に言い聞かせるように呟いていた
そうして今日は二人で眠りに付いた…
次の日傑の寝顔を見れて気持ちも晴れた、けど渡される任務は単独ばかり…
そう呟きながら殆どの任務を終らせコンビニでパンを買っていた時電話が掛かってきた
【死んだ】
その言葉を聞いて持っていたパンを落とした…
灰原は後輩でいつも笑顔で明るくて犬みたいな男の子だった、灰原は偽善者じゃない、ホントに誰かを心から思いやれる良い子だった…
悟からの電話を切り急いで高専に向かった、傑にも電話すると既に高専に向かっているようだった
高専前に車を止めてもらうとすぐに飛び出し高専へと入っていった
僕は傑に抱かれ涙を流した、これが誰かの為に流す最初の涙だった
七海まで死んだんじゃないかって心配になり涙目で傑に問い掛けた
心底ホッとした、生きている七海の姿が見たくて二人で七海の元に向かった
だけど行かなければこの言葉は聞かなくて良かったと後悔した
きっと本心じゃない…それは分かってる…
分かってるけど…
僕にとってこの言葉は心を壊すには十分過ぎる言葉だった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。