目の前で?を浮かべているるなを見て、安堵の息をつく。成功して、良かった。起きてくれて、良かった。
私の視界を遮るようにして、ふん!と胸を張るほたか。微笑ましい…が、此処は彼の言う通り褒めるべき場面だ。
何せ、るなが起きれたのは8割方この子のおかげなのだから。
偉い偉いと頭を撫で撫ですると、愛らしく嬉しそうに笑った。ううむ、さすが私の子。優勝かもしれない。手が止まらなくなってしまった。
何がなんやら、と肩を竦めるるなを見て、そう言えば記憶を保持していなかったのだなと思い出す。
これは一大事だが、るなの為にも全てを話してしまっていいものか、と責任者であるほたかへ目を向けた。
だから後でゆっくりお話しようね、と可愛らしく口元に手を当てたほたかの目には、『 説明面倒臭い 』と書いてあるような気がした。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!