cn視点
あの配信を見てから数週間が過ぎた。
今でも毎日配信を見続けて、Twitchの通知が来るのを楽しみにしている。
だが突然、
あはは、と笑っているが声は笑っていなかった。
それほど仕事がキツかったのだろう。
明日はちょうど休みだったので、嬉しかった
いつも1時間程度しか聞けない彼女の声が沢山聞けるのだ。これ以上の幸せは無い。
「"明日"たくさん配信する」と言っていたが、結局は1ヶ月間ずーっと配信をしていた。明らかに勤務時間よりも長く続けているため、心配コメントがいくつかある。
いつも通り配信を見ていると、急に真剣な声で話し始めた
彼女の配信が唯一の楽しみなのに、見れないとなると仕事が捗らない。明日は仕事が早く上がれる日で、いつもより配信が長く見られると思っていたのに。
俺はため息をつき、机に肘をついた。
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仕事終わり、
肩を落として道を歩いていると、目の前に男女が現れた。疲れきっていたため、気にせず歩こうとすると、
という声が耳に入った。
女性を見ると、困惑した表情で黙り込んでいる。
どうしようか。と考えていると、男が女性の腕を掴もうとしている。咄嗟に俺は女性の手を握り、
本当は見て見ぬふりをしていたかった。だけど俺はそんなひどい人にはなりたくない。
彼女が振り向き、目が逢う。今にも涙がこぼれ落ちそうだった。
男達は俺を睨み、イラついた表情で話しかける
一瞬、絡まなきゃよかった。と思ったが、そんなことを考えている暇は無い。
心を落ち着かせ、俺は男に反論する。
女性に目を向けると、困惑したような表情でこちらを見つめていた。
男達は俺たちを睨みつけ、その場を去った。
彼らが完全に見えなくなるまで待ち、もう一度彼女に目を向けた。
さっきと変わらず、涙が今にも溢れそうだ。
表情を見れば、大丈夫じゃないことは分かるのに無駄な質問をしてしまった。数十秒の間が空いた後、彼女は一言。
彼女をそのままにしておく訳にもいかず、俺はその場に立ち尽くす。すると突然、彼女はハッとして俺を見つめる
そう言うと彼女は走り出した。
引き止める理由は特にないが、咄嗟に口に出してしまった。だが彼女は振り返りもせず真っ直ぐ走る。
また絡まれないだろうか、などと不安なったが、俺も家へ帰ることにした。










編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。