※このお話は第2話「ひとりで」の続きとなっています。まだお読みでない方は先に第2話をご覧下さい
(すみません年齢順の予定だったんですが…思いついてしまったので上げてしまいます…)
・
・
・
お風呂からあがって、メンバーからの絡みをなんとか避けて部屋へと帰還。
とりあえず、とそういうビデオを流してイヤホンから聞きながら、自分の身体に触れていく。
一度始めてみたらもう欲が爆発して手が止まらなくて。
びくん、と身体が跳ねてから、そのまま脱力してベットに沈み込む。
ああ、この気怠い感じも久しぶりだな……
それでも、余程溜まっていたのか、まだ身体の熱は治まらなくて。
まさか自分以外の声が聞こえると思ってなくて、飛び上がって見てみれば、ニコニコしたジニオッパがベットの近くに立っていた。
オッパは純粋に心配してきてくれたのに、私はほんとに……なんと言えばいいかも姿を見せてしまった。
情けないし恥ずかしいし……穴があったら入って一生出たくない。
戻ってください、まで言えなかった。
ジニオッパの唇に、口を塞がれたから。
ゆっくり唇を離してから、オッパが私の名前を呼ぶ。
オッパの目は、ステージの時と同じような、でもどこか違うような、とにかく一度目を合わせたら逸らせなくなるような瞳で。
ベットに侵入して、私に馬乗りになるジニオッパの目からは、やっぱりもう視線を逸らせないし、身体の昂りも収まる気配すらない。
静かにオッパが私を押し倒して、キスをする。
長い時間唇が重なって、息が出来なくなりそうで少しだけ口を開けた瞬間、素早くジニオッパの舌が入り込んでくる。
言われるままに目を開けてみたけど、キスしてるオッパがあまりに色気がありすぎて、恥ずかしさでどうにかなりそうになる。けど、それでも、このオッパからは、本当に目が逸らせない。
何度も何度も、深いキスを繰り返されて、その度にオッパの視線に捕まる。視界の下の方にオッパの舌が見えるのが恥ずかしくて少しでも上を向こうとすると、オッパの瞳に映る私まで見えてしまって、もう逃げ場がないみたい。
キスの事だけで頭がいっぱいになっている私とは正反対に、オッパは私のいろんなところまで手を伸ばしていて、
そう言って、胸の先端を執拗に攻めてくるオッパの指に、正直もう耐えられなくなりそうで。
いつの間にそこまで指が下りていたのか、そっとそこに指が当てられた瞬間、びり、と甘い刺激が身体に走る。快楽が連続で来すぎて、もう身体がおかしくなりそう。
一人の時とは比べ物にならない気だるさが身体を襲う。
荒い息を整えることも出来ずにぼーっとジニオッパを見ると、また、私の視線を捕らえて離さない目付きをしていて。
オッパのその言葉と同時に、太ももに硬いものが当たる。オッパの目を見ると、さっきよりも熱い視線で。
ゆっくり、ゆっくり、オッパが入ってくる。
実は初めてだから結構痛くもあるけど、オッパの気遣いもあって耐えられない痛みでもなくて。
最後の言葉と同時に奥まで一気に突かれて、そこから凄いスピードで動かされる。また、また凄まじい快楽にのまれて、頭がおかしくなる。
・
・
・
外が明るくて、目を開ける。
ちゃんと閉めきってないカーテンから射し込む光はかなり眩しくて、これは朝日じゃないな……とぼんやりした頭で考える。
朝日じゃ無さすぎた……もう立派にお昼じゃん……午後だよもう……
しかも慌てて起き上がろうとした瞬間、
あまりの腰の痛さで起き上がれなくて、その痛みで思い出した夜の出来事。
そういえばジニオッパはもう起きているのか隣にはいなくて、私も何も身につけていない訳でもなく、きっとオッパが着せてくれたのであろうパジャマを何事も無かったみたいに着ている。
とりあえずジニオッパに、「今起きました。腰痛すぎるので助けてください」とメッセージを送れば、すぐに足音が聞こえてくる。
…………かなり激しかったけどね。
冷静に考えてみても凄い勢いだったと思うけどね。
とは、今目の前でものすごくしゅんとしているジニオッパには言えなかった。
サラリと王子様スマイルのまま部屋を出ていこうとしたジニオッパを引き止める。
不思議そうな顔をしてこっちに戻ってきたオッパに、
とだけ伝えると、オッパは一瞬びっくりしてから、すぐにまた、目を逸らせない魅力的な瞳をして微笑んだ。
そう言って、私の頭を撫でてからオッパは部屋を出ていった。
……なんか、ジニオッパの目って不思議だな。
いつもわちゃわちゃしてるときはそんなに気にしないのに、スイッチが入ると絶対逸らせない、逸らしちゃいけないと思ってしまうような目になる。
ステージの上のオッパはそんな感じなのかな。
なんて考えていたら、明らかに多い人数の足音が聞こえてきて、とりあえず布団に潜り込んだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。