第2話

掃除屋....?いえ、ヒーローです。
10
2023/07/31 12:11 更新
現代社会、様々な特徴を持つ能力「個性」を持つ人々が生きていた

そんな中の雑多ビルの一階にある
掃除屋「クリーナー」にある男性がいた
○○
○○
「....私のシャツについたワイン汚れ
どうなりましたか!?」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「....大丈夫です、綺麗になりました。
これがその品です。」
シャツは眩いほどの白さを
放っている
○○
○○
「...凄い...次も
利用させていただきます!」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「...ありがとうございました」
男はそのまま店を後にした
滅菌はそのまま店の裏方の方に
入っていった
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(さてさて...次の仕事を...)
「白色ワンピース、ソース汚れ」
と書かれている紙を確認すると
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(ソース汚れ、ねぇ...)
滅菌は汚れに指先を置くと
指を離すと同時にソース色の
シャボン玉が空に舞っていく
ワンピースは白色になっていた
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「やはり私の天職はココしかないな...」
個性  :  シャボン
物体に触れると任意の範囲をシャボン玉に変え
空に放つ、変えた部分はそのまま削れる
物体の大きさによってシャボン玉の
大きさも変わり、割れると中身が
そのまま出てくる
黒近  戻
黒近 戻
「...滅菌くん?あのね...君、
私の個性ないとここで
やっていけないのよ?」
暗闇から暗闇が現れるように
女性が現れた
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「...びっくりしました....」
滅菌は表情を変えず
返事した
黒近  戻
黒近 戻
「....はぁ...なんで君はそんなに
表情筋が乏しいのかしら?」
黒近  戻
黒近 戻
「...後、私が居ること知ってて
仕事してるじゃない」
戻は滅菌が削り取った部分を触ると
黒近  戻
黒近 戻
「君の個性だけじゃ、
ただの壊し屋なんだから...!」
戻の触れた部分は輝き始めた
光が消えるとそこには削り取った
部分の戻ったワンピースがあった
個性  :  巻き戻し
触れた部分を巻き戻し、元の状態に戻せる
戻せる時間は1日程、そして戻すには
元の状態を知っていないといけない
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「...先輩はその個性でもっと病院とか
行けたんじゃないッスか?」
黒近  戻
黒近 戻
「...だって看護師って結構
勉強大変なのよ?私...ほとんど文系オブ
文系だったし!?」
黒近  戻
黒近 戻
「個性申請書も通すのに
苦労したんだから...」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「....」
黒近  戻
黒近 戻
「君ねぇ...話を振るなら
リアクションぐらいしなさいよ!」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「....すみません...」
黒近  戻
黒近 戻
「....っはぁ...どこかに私の
フィアンセとか現れないかしら...!」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「この掃除屋にですか?」
黒近  戻
黒近 戻
「....ぐぬぬ...それもそうだわ...」
黒近  戻
黒近 戻
「...君はどうなの?彼女とかあなた
ぐらいの年齢なら居るんじゃないの?」
なんて話をしながら2人共
様々な衣類を戻していっては
顧客にかえしていった
掃除屋「クリーナー」
朝10時から始まり夜の8時に終わる
予約は要らず、その場で直すことも出来る
その場合、元の写真を送って貰わないと
いけない
ここは「クリーナー」の洗濯部門、
他にも水周り部門、掃き掃除部門等がある
黒近  戻
黒近 戻
「....はぁ...今日もお疲れ様!
滅菌くんは先帰ってていいよ?
私が戸締りしとくから」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「...ありがとうございます」
淡々と滅菌は「クリーナー」を出ていった
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「....寒いな...」
季節は冬場、鼻頭も少し赤くなって
手もかじかむ
外は暗く、街灯が光を放ち
少し安心する
.....
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(....何か....違う....)
なんにも音がしない
人通りのない路地だからではあるが
それにしても音がしない
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(.....早く帰ろう...)
......
周りは白冷めていく....
白く...白く...霧が立ちこめて....
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「ゴホッゴホッ....なんだこの匂い....!?」
滅菌は空を見上げると一つの屋根から
赤い炎が空へ立ち上っていた
滅菌は心臓が高鳴るのを感じながら
現場に走った
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(...もしかしてあそこって...隣の家の...!)
現場に近ずけば近ずくほど
何か叫び声が聞こえる
その通りに出ると手から火を出している男が
隣人を襲っていた
謎の男
謎の男
「....ちょこまか動くんじゃねぇ!
俺はあの方の為に働くんだ!」
野辺  避波
野辺 避波
「キャァアアア!」
野辺は男の炎を一つ一つ華麗に避けていく
謎の男
謎の男
「....クソッ、早く死ね!」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(......)
野辺  避波
野辺 避波
「やめてッ!」
野辺はその場に頭を抱え込んで
屈んでしまった
謎の男
謎の男
「死ねや!」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(....マズイッ!このままだと!)
男はすかさず野辺に炎を....
野辺  避波
野辺 避波
「....やめなさいよ....」
野辺は死角から繰り出される炎を
ノールックで避けた
謎の男
謎の男
(....何ッ!?)
個性  :  空間識覚
動物の耳を使用することで
空気の振動、音を感じ取り
周りの状況を目で確認せず理解出来る
更に野辺本人は動物と同じく
見た目に反して筋肉率が高く身体能力も高い
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(.....もうあのままでいいんじゃないか?)
謎の男
謎の男
「....これならどうだ!?」
男は炎を野辺を中心に覆うように
放った
野辺  避波
野辺 避波
「.....」
野辺は炎の渦の中心で何も出来ずにいた
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(マズイッ!)
滅菌は炎に手を突っ込んだ
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「ッッぁあああ!」
滅菌の手は燃え始めた
謎の男
謎の男
「誰だお前!」
謎の男
謎の男
「...まぁいい、あの方に認めて貰えるなら
何人でも....!」
野辺  避波
野辺 避波
「....!?、滅菌くん!?」
滅菌は炎の中で手を握ると
その場に大きなシャボン玉を作った
中にはオレンジ色に光る何かが入っている
謎の男
謎の男
「何ッ!?」
滅菌は皮膚がやけ、皮膚の下がみえる
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「....何が目的ですか...?」
男に滅菌は問いかける
謎の男
謎の男
「...ふふふ、俺の目的はただお前達を殺す
それだけだ....」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「...あの方って人に
指示されたんですか?」
謎の男
謎の男
「お前に言う権利はないだろ?どうせ
お前らが聞いても俺に
殺されるんだけどな!」
男はスッとライターを手に持った

男はライターに火をつけると
滅菌達に投げつけた
ライターはそのまま滅菌の足元で
小さく炎を揺らしている
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「....近くのヒーローが来てくれます...
あなたもそこでおしまいです」
謎の男
謎の男
「あの方のお陰で、この家の近く以外には
この火事が見えない視覚迷彩を
かけてある...」
謎の男
謎の男
「...実際、ヒーローは未だ来てないぞ?
....あとお前、足元に爆弾があるのに
反応無しかよ?」
滅菌は慌てて足元を見るが
そこにあるのは何の変哲もないライターが
炎を灯していただけだった
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「....何の話ですか?」
瞬間、ライターの炎がオレンジ色の閃光を
放ち、その閃光は青色に変わった
野辺  避波
野辺 避波
「....!、危ない!」
野辺は滅菌の体を押し飛ばすと
ライターの炎は青色の光線のように
野辺の腹部を貫いた
野辺  避波
野辺 避波
「ぅぐ、ぐ、く」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「野辺さん!」
地面に横たわる野辺に駆け寄る滅菌
傷口はかなり高音で熱せられたのか
穴の周りの傷口は塞がっている
穴だけが奥まで見えるようになった
謎の男
謎の男
「...な?言っただろ?足元に気おつけな?
って、まぁ、邪魔な女も痛みで
動けないだろうし」
謎の男
謎の男
「...お前に少しは感謝してるぜ?」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「.....ッ!」
滅菌は地面のコンクリートを左手で
撫でるように触ると
コンクリートは、えぐり取られ
灰色のシャボン玉が浮かんだ
滅菌はシャボン玉を男に向かって吹く
謎の男
謎の男
「シャボン玉だぁ?こんなの!」
男はシャボン玉に炎を放った
シャボン玉は割れ、大きなコンクリートの
破片が空から男の周りに飛び散った
謎の男
謎の男
「なんだと?」
男はコンクリートを避けた
道はコンクリートとコンクリートの
ぶつかった事による粉塵が舞い上がり
煙幕のようになった
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(今のうちだ...)
野辺  避波
野辺 避波
「!」
滅菌は左手を野辺の腰に回すと
右手で頭の近くに手を回し
担ぎあげると近くの脇道まで走った
野辺  避波
野辺 避波
滅菌くん....」
滅菌はその場に野辺を下ろすと
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
ここなら安全です。休んでください...」
謎の男
謎の男
「ゴホッゴホッ...オイ!クソガキ!
出てこい!」
野辺  避波
野辺 避波
滅菌くん....このままだと無差別な炎の攻撃で...」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
粉塵爆発ってやつです。こんな中で
アイツが炎を放てば自分もやられるって訳です
謎の男
謎の男
「....あぁ、どうせ粉塵爆発で
自滅しないよう、俺が
炎を出さないと思ってんだろ?」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「.....!?」
滅菌は声のする方向を向いたが
バアッンっと大きな音がその場を制した
遠くにいたはずの野辺と滅菌も
ひどいダメージを食らった
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(.....なんで...?)
2人共至る所に火傷と
破片が爆発によって飛び散ったのか
体に少し風穴が空いていた
視界は晴れ、よく見えるようになった
道の先からカツカツと速いテンポで
こちらに近づく何かがいる
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(....まずい...マズイマズイ....
野辺さんだけでも....)
黒近  戻
黒近 戻
「滅菌くん!!滅菌くん!!」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
ぅぅ、ぉぇぁん、ぃぇぇ
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(....なんで....?声が出ない....)
滅菌は喉に手を当ててみると
鮮血が手のひら全体を染めた
黒近  戻
黒近 戻
「....、大丈夫だから...!」
黒近  戻
黒近 戻
「滅菌くん!私に任せて!」
黒近  戻
黒近 戻
「せめて君だけでも....」
戻は滅菌の喉に触れると
目を閉じた
滅菌の喉は徐々に直っていった
黒近  戻
黒近 戻
「...これ...ぐらいならいける...」
滅菌は声が出る事を確認すると
戻に言った
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「この人を病院へ連れてってください」
黒近  戻
黒近 戻
「え、滅菌くんは!?」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「まだ体は動きます、この辺にまだ
犯人がいるかもしれないので....」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「...僕が囮になります」
滅菌は戻に目を向けて言った
スパッン
黒近  戻
黒近 戻
「バカね!何言ってんの!?
あなたも一緒に来るの!
病院まで行けたら私達は
安全なんだから!」
戻の手のひらが滅菌の顔を
ハタキ通していった
黒近  戻
黒近 戻
「この人も...私ひとりじゃ運べないわ!」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「....いえ、大丈夫です」
黒近  戻
黒近 戻
「....は?」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「....俺なら....」
滅菌は野辺の体を両手で触れると
野辺はシャボン玉の中に入ると
シャボン玉は小さくなりリンゴほどの
大きさになった
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「圧縮した分ちょっとやそっとじゃ
割れません...手に持って病院まで....」
黒近  戻
黒近 戻
「....本気なの?」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「....戻さんが逃げたら、俺も逃げますから
安心してください...」
黒近  戻
黒近 戻
「....ふふ....アナタはこういう時
絶対譲らないわよね...分かった...絶対に
死なないでね?死んだら
仕事出来ないんだから」
戻は、靴をその場に脱ぎおくと
靴下のまま路地を歩き始めた
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「....戻さんは何時でも仕事ですね...」
滅菌は少し口角を上げ
戻とは逆方向に歩いた
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(簡単な事だ...出来る限り大きな音をだす)
滅菌はコンクリートを削り取り
シャボン玉にすると空中で破裂させた
ドゴンドコォン
コンクリートはコンクリートとぶつかり
大きな音が鳴った
前の方から何かが走ってくる音がする
謎の男
謎の男
「....お前....もう一人はどこに行った?」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「誰が言うんですか?そんな馬鹿な事」
男はズボンのポケットから
ガラケーを取り出した
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(....仲間に連絡するつもりか..?)
男は開いて数秒で
消えた
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(...........)
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(は?)
突然、反対方向から叫び声が聞こえた
甲高いその声は、聞き慣れていないながらも
誰の物か理解出来た
滅菌は走り出した

悲鳴の出処に近ずくと目に飛び込んできたのは
胸と足にサッカーボール程の大きさの
風穴が空いた戻と野辺だった
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
(.....)
謎の男
謎の男
「....あぁあ...可哀想に...
お前囮になろうとしてたんだろ?」
滅菌は腹の中で何かが沸き立つのを感じた
謎の男
謎の男
「....お前はヒーローでも何でもないんだ
そんなお前に何が出来る?」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
......
謎の男
謎の男
「お前も早いとこ送ってやるよ
アイツらの所になぁ!?」
男は手のひらを滅菌に向けると
大きな光線が滅菌に向かって放たれた
目の前に来たその光線の前で
滅菌は目の前が白くなった
何も感じない
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
.....何かが聞こえる....
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
........針....秒針....時計....
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
......カチカチとなる.....時を表す時計が.....
滅菌は自然と手のひらも自分の体も見えない
場所でシャボン玉を作ろうとした
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
.......俺がヒーローだったら.....
時計の音は止まった
突然、白い世界は黒色に変わり
目の前に時計が現れる
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
......時間....戻ってくれよ....
それに呼応するように
時計の針は戻り始める
その勢いは徐々に早まっていった
次の瞬間見たのは暗闇
身に覚えのある暗闇
ここは
掃除屋
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「.....」
黒近  戻
黒近 戻
「滅菌くん?何してるの?
早く仕事して?」
掃帝  滅菌
掃帝 滅菌
「.....」
滅菌は戸を開け、外に飛び出していった

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