あれからすぐに買い物に行き、帰ってきてから準備を整えた。
そうしているうちに時間がどんどんと過ぎていき、気づけばもう12時前だった。
私の家から浦田くんの家までは1時間はかかる。
つまりもう出ないと遅刻するというわけで…。
…昼ご飯を食べる時間がまったくない……汗
…って、まずいまずいっ!!
本当に遅刻しちゃう…!!
バタバタしながらドアを開けると、思わず目を見開いた。
だって……
……だって、外に浦田くんがいたんだもの。
電車に揺られながら疑問を口に出す。
あ、もちろん小さな声で、だよ。
周りに人がいるからね。
優しくほほえみながら言う浦田くん。
…その顔は反則だと思います。
いつもはかわいくにっこー(*^^*)ってしてるのに、たまにかっこよく微笑むのは本当に反則…。
その顔で見ないで…。
どれだけ反則すれば気がすむんですか…!?
じぃっと見つめてくる浦田くんに負けて、少し目をそらしながら答える。
すると、またほほ笑んで手を繋いできた。
恥ずかしいから本当は嫌だけど…今日は浦田くんの特別な日だもんね。
何でもする!みたいなこと言っちゃったし笑
そう思いながら浦田くんの肩に頭をのせた。
…だってこうしてほしいっていつも言ってるから……。
なんか恥ずかしいな…って、あれ?
浦田くんの顔も少し赤いような…気のせいかな?
でも、嫌ではなさそうだから…いいよね……?
浦田side
あなた、寝てるけど…まだ起きないのかな。
そう思って頭を撫でると、んーっと言ってからすり寄ってきた。
…かわいい。
俺が迎えに行ったときも驚いてはいたけれど嬉しそうな顔してくれたし、いつもはやってくれないのに、肩にこてっと頭を乗せるのもやってくれた。
…本当に天使。
でも、もう着くから起こさないと。
…これ、起きないやつじゃない……?
何回声をかけても起きないあなた。
こうなったら…キスしちゃえ。
そしたら起きるよね。
あなたがまだ起きていないことを確認すると、繋いでいた手を口元に運び、口づけた。
すると、閉じていた目がゆっくりと開いていった。
ぱちぱちとまばたきをするあなた。
…なんか眠り姫みたい。
そんなことを考えながら、まだ半分寝ているあなたに声をかけた。
か、かわいい……!
まだ寝ぼけてるせいで声がふわふわしてるし、目もとろんとしてる。
しかもその顔でふにゃっと笑うから、破壊力は抜群。
危うく理性とばすところだった……。
『次はー〇〇駅ー〇〇駅ー。』
…ナイスタイミング!
少しずつ普段の様子に戻ってきたあなた。
…でも、やっぱりまだ眠いみたい……笑
このままだと躓いて危ないかもしれないし、しっかり起こした方がいいかな。
そう考え、あなたのほっぺにキスを落とした。
するとみるみる目をまんまるにしていくあなた。
…ふふっ、かーわいっ。
…じゃあ、家でたくさん甘やかしてもらうとしますかっ。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。