度々カップルのような行動をさせられ、
私を弄ぶ
あっちはそういうの慣れてるかもだけど
こっちはまだ初心な女の子。
そんな奴が、釣り合っていけるの?
考えた結果、私の口からこぼれたのは
曖昧な回答。
かっこいい ?
そんなんじゃないよ
君はニヤリと口角を上げる
君まで私をからかうのか
しまっ ───
勢いに任せて口から出てしまった、
私何かと ...さぁ?
付き合う前がいちばん楽しいとか言うし
あんま手伝いあっても変わらなそうじゃないか?
ドタドタ ...
いつも通り、いつも通りに ...!
無理無理恥ずかしい!!!
さっきあんな話したばっかだから余計に...!
直視出来なくて目をギュッと瞑って口を開ける
意識しすぎかな ...
唇に何かが当たる
クッキーだ。良かった
びっくりしすぎて声も出ない
クッキーを咥える私の目の前に
それを咥えている君が居た
それは反則だよ ...
... キス、
蘭さんなら、別に ─── !
蘭さんの横を見ると、椿ちゃんが
般若のようになっていた
私を大事に思ってくれているのは有難いが、
少し恐怖を感じた
あっという間に時が過ぎ、時計の針は6時を指していた
玄関に私と兄弟が並んで椿ちゃんの家を後にする
3人で、というか友達と帰るなんて ...
こんな楽しかったんだ。すっかり忘れてたな
灰谷兄弟と関わってからそういうのが増えた
2人は互いを見つめて、少し驚いた顔をしていた
扉を開けようとした時、急に私の名前を呼ぶ
私は精一杯の照れ隠ししか出来なかった。
一緒に行けて内心喜んでるくせに、
少し火照った顔を見られないうちに早足で玄関へと進み扉を閉める。
その僅かな隙間から貴方が手を振ってくれていたのを
私は見逃さなかった
本当にずるい人 ...
お久しぶりです👋












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!