2セット目
侑のサーブだ
キュキュッ
トン
キュキュッ
バァン!!
ピッー
ピッー
タイムアウトを取った
ピッー
それからの試合も難航だった
点を取ったり、取り返したりの繰り返し
その時、メンバーチェンジのホイッスルが鳴った
ピッー
気づかなかった、集中しすぎて
信介くんは私にそう呟いてコートに行った
やっぱ、好きな人の背中はたくましい……
なんて、惚れ直していたのだが、信介くんが
コートに入ると、凍りつくような感覚がした
そして信介くんはみんなに多分だけどダメ出し?をしている
そんな姿さえ、愛おしい
信介くんの背中は何回も見てきた
高一の春
私は同じクラスの侑くんに誘われ、バレー部のマネージャーをすることになった
スパイクを打つスパイカー、そのスパイカーに
トスをあげるセッター、守備専門のリベロ……
どのポジションの人でも個々のかっこよさがある
タッタッタ
その後、私は北さんにドリンクの作り方、部活のルール
などを教えてもらった
初めて見た北さんの笑顔……
優しくて柔らかい笑顔……
って!なんてこと思ってんの!初対面の人なのに
テクテク
バレー部の中では小さい方に入る北さんの背中は
私には大きくてたくましい背中だった
テクテク
私はもうこの頃から北さんの"笑顔"が好きになっていたのかもしれない
次の日
野球のボールが超高速でこっちに向かってくるのが
見えた
っ!
私は目を瞑った
ドカンッ



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。