蓮side
学校から電話が来て、でも今日中に終わらせなきゃいけないことがあって
迎えにいけるのは1時間後くらいって伝えておいた
病院行ったほうがいいって言われたからふっかさんに「遅くなるけどあなた連れてくわ。」って連絡だけしといた。
猛スピードで終わらせて学校へ車を走らせる
生徒たちがぞろぞろと帰るのに逆らって保健室へ向かう
教室の電気は消されていて職員室と保健室ぐらいしか明かりがついてない
時刻はもう6時
いつもなら先生帰ってる時間なのに申し訳ない
ベッドの方の明かりは消されていた
声かけてるけど起きる気配がない
無理やり起こしてもかわいそうだし、起こしたとしても歩けないくらいしんどかったりするかもしれない
こうなったら俺が運ぶしかないか
背中にあなたのせて保健室を出たとき
担任の阿部先生が来た
少しかがんであなたの顔覗き込んでるけど
寝てるんだよね
せっかく来てくれたのにごめんなさい
当の本人は起きる気配が全く無くて
ずっと耳元で寝息が聞こえてくる
電気が消された病院の入り口を抜けて
ふっかさんのところまで運んだ
ベッドのうえにあなた寝かせて
部活の服のままで連れてきたから
ふっかさんしゃがんであなたに挨拶してるけど
聞こえてるのかうなされてるのか
やっぱり起きないなー。
ピピッと鳴った体温計を見せてもらうと39.9
すごい数字叩き出してんな
こんな数字みたことない
ちょっと悲しそうな顔になったふっかさん
ふっかside
目黒からあなた連れてくって連絡あって
来て体温測ったらあまりにも高すぎて流石に帰せないよね。
良くなるまで少し入院って感じかな。
暴れないと思うけど暴れちゃったら危ないからこーじに手伝ってもらう
こーじに動かないように腕を抑えてもらって
一瞬唸ったけど動かなかったから良かった
この感じ久しぶりだな
すると目が開いて
それだけ言ってまた目を閉じちゃった
俺もそう思う












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!