そんな中1の出来事から私はナイフを作るようになった
買えばいい
そう思うのが普通だ
もちろん最初はお母さんに
「彫刻のために小型のナイフがほしい」
って言って買ってもらった
けどなんだかしっくりこなかった
まあ、普通に考えれば異常だし
見つかれば銃刀法違反で捕まる可能性だってある
あ、両親にはバレないようにしっかり彫刻した作品も自慢したよ
部屋に自分でも気に入っている木材を使った作品を飾ってある
偽装のために作った作品は両親に見せた後オークションで売った
持ってても邪魔だし
オークションに出したら1つ10万で売れた
って札束見せたら褒めちぎられたっけ
市販のじゃしっくりこなかったから作り始めたんだけど
地下室がこの家に存在しててよかった
金属の加工過程がやけに危ない
バレる可能性も高すぎる
色々試して失敗しまくって
中2になる頃にやっと完成した
もちろんそれまでに何個か作れてはいたけど
私の手にしっくりこないやつは失敗とした
ざっと1年
まぁ、これで基本的なのは習得したし
しっかり覚えた
応用をどこまでできるか、
やりたい事、挑戦したいことが1つできたことで
私の世界は少し広くなった気がする











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!