断られるかと思ったが、意外にも近づいてきた
あんなに戸惑っていたクセに、調子のいいやつ
でも、近づく度にblさんの顔は赤くなっていった
あのblさんが俺のせいで照れていると思うと、
少しだけだけど、嬉しいという感情が込み上げる
最後の1歩が踏み出せないみたいだから、
仕方なく俺が引き寄せてあげた
更に赤くなるblさんの顔
blさんの瞳には、俺しか映っていなかった
会話のラリーの度にどんどん赤くなっていく顔
もちろん、それはblさんだけではない
そっと、頬に触れる
染まっていた頬は、温かくて愛おしかった
__ やけに、心臓はうるさかった
__ ふにっ
唇に触れた途端、blさんは目を開いた
身構えていたのだろう、恐る恐る、自分の唇を見た
しかし、そこにあったのは唇ではなく、俺の指
俺は最初から、blさんとキスをする気が無いからだ
blさんなんかに、
俺のファーストキスを捧げるなんてごめんだ
blさんは勢いよく部屋を飛び出していった
その後姿を目で追いながら、ふと “独り言“ を呟く
一気に頬が熱くなるのを感じた
blさんにバレたくなくて、思わず手で顔を覆う












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。