第11話

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2026/02/28 06:12 更新
重苦しい雰囲気に誰も口を開かなかった。俺も、何か声をかけるべきだったのかもしれないけど..黙るばかりだった。
Ri
あの、さ...メンバーとして、聞きたいこともあるから。部屋別れない?
Ro
莉犬!嫌です、兄弟の姿が見えないのは..今日ばっかりは不安..だよ、
Ri
そっ、そうだよね..、ごめんるぅとくん。
Sa
この部屋広いんだから、違うとこに集まって話せばいいんじゃね?
Ri
それだっ!ナイスさとみくん!るぅとくんは?
Ro
それなら、まぁ...
Ri
よしっ!
視線が集まるのは、もちろん僕。
Cl
るぅとくん、教えてくれる?
黙ることしかできなかった。
Ri
たちばなくんみたいに、ダメなものがあるなら俺達も気を付けるからさ..!!
Ro
....んです
Je
なんや?
三人の優しさが痛い。
Ro
なんも、ないんですっ!!(泣)
Ro
僕はっ!!なにもされてません、!!弟達が、実験で傷ついてるのに!!
Ro
1人だけ、ずっと家にいた!!怪我だって、何もしてない!!僕はっ、何もないんです..!!
そう、僕はなにもされていない。
僕が生まれて、自我を持ち始めて気づいた。この両親は頼りにならないことに。実験のために毎日毎日家を空けて、まだ歯も生えそろっていないような弟達てると・けちゃを置いて行ってしまうのだから。
生活が成り立つよう、僕は家事をした。洗濯や料理、たまに帰ってくる両親は僕を褒めた。
Ro
おかぁ、さん。二人をどこに連れて行くの?
大丈夫、少し連れて行くだけよ。
その日、お母さんが帰って来たと思えば弟たち二人を連れて行った。
たとえ、あまり帰ってこなくても。僕とってはたった1人のお母さんだったから信用していた。いつも通り料理をして洗濯をしてわがままを言う弟達がいないぶん、少し楽だった。
Ro
おかえりなさ...っ、てるとっ、ちや!?
2人の弟は、体に酷いキズが付いていた。
Ro
おかあさん!!なにがあったの!!
あぁ...別に何もないわ。2人は、私の息子なんだから。
それからわかった。両親は、子供を実験道具としか思っていないんだって。
Ro
お母さんは、子供を作っては僕に育てさせて...、だから僕は本当に何もされていないんです!
Ro
僕だけ、っ!僕だけ、みんなが傷ついてるのに..平和に生きてた!!
Ro
憎む資格もないんだ!苦しむ資格だって...ないんだっ...
今まで、弟達には隠してきた。僕がずっと思ってきたこと、苦しかったこと。ちょっと声が大きかったから、もしから聞こえていたかもしれないけど。もう、僕だって苦しくて仕方なかった。
発狂して苦しむことが運命づけられてしまった弟達を守れるのは、僕しかいなかったから。僕がしっかりしないと、ダメだったから。
Ri
るぅとくん!そんなこと、言わないでっ...
Ri
がんばってたよ、るぅとくんは!苦しかったんだよねっ悲しかったんだよね..っ!
Cl
るぅとくんは、責任感つよすぎだよ..っ
Sa
....よく、頑張ったなるぅと。
Je
ほんま、るぅちゃん偉すぎやで!
ジェルくんは、そうやって手を広げる。るぅとくん涙でぼろぼろになりながらぎゅっと抱き着いた。すとぷりメンバーもそれに続いて、るぅとくんを抱きしめている。
Tr
るぅにい、弟だと嫌かもしれないけど..僕のこと頼ってくれていいんだよ?
Kc
そうそう、頼りないかもだけど...
Tc
そうですよ、るぅとくん。
3人は我先にと言葉を紡ぐ。....次に、視線が集まるのは俺だ。言葉が出てこなかった。俺は、膝に顔を埋めた。
Sh
( ごめんなさい、みんなみたいに優しくできなくて。 )

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