あなたの下の名前(片仮名)side
探偵社に詰め寄れ、其れは簡単に聞こえるが
間違えたらこの先の作戦が崩れる重大な内容
気軽にやって、と云える内容では無い
独りになった空間でため息をつく
と、呟くものの返事をする者は誰も居ない
彼女は目を瞑り、独り考える
その言葉の意味するものは此処では誰も判らない
『人心掌握もお手のものなんでしょう』
彼女は兄に関して思い浮かぶ事を口に出した
昔から人間は口に出した者は頭に刻み込まれると
使われてきた方法だ
だがしかし、その言葉だけは口には出さなかった
時には、目を逸らした方が善い事も
人生、有るのかもしれない
少し歩いて彼女の目の前に有るのは
煉瓦で造られた建物、俗に云う武装探偵社
彼女は心情が読み取れない表情で階段を登る
そして、武装探偵社の扉を開けた











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。