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第1話

忍術学園へようこそ
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2025/02/18 02:03 更新
戦乱の世が明けることはなく、寧ろ強まるばかり_


⋯まさか、その原因になっているのが私なんて⋯そんなことは知る由もなかった
あなた
ハァ⋯ッ⋯父上、!現状は、どうなっているのですか⋯?何か、私に出来ることは⋯ないのですか?
訳も分からず父上に腕を引かれ、気付けば迷いの森と恐れられている場所の近くまで来てしまった

足を踏み止め、上がる息を整えればそう伝える
父上
あなた⋯すまない、こうなったのも私の責任だ。今はお前に全てを話すことは出来ない⋯父を許してくれ
父上
⋯今から話すことを、よく聞いて欲しい
父上の瞳に涙が溜まっているのが分かる⋯それほどに深刻なことが起きたのだろう。今は無理に聞いて困らせるより、父上の言うことを聞くのが私のやることだ


すると父上は、命を救ってもらっただけではなく、忍術を教えて頂いた恩師であり師匠がいると⋯そしてその方が私を救ってくれると、

信用が置ける忍者に案内を任せてあるから、一緒にそこへ向かってくれ、とのこと
あなた
…それでは父上は、⋯父上はどうするのです、!?⋯まさか!あの戦場へと戻るつもりで⋯ッ
話を聞き終えた後、父上が同行しないのは何故か⋯引っかかり説得しようとすればその瞬間、意識を失ってしまった
_

父上
⋯昆奈門すまない、こんなことを頼めるのはもうお前達しかいないんだ。最後の頼みだ、あなたを⋯私達の大事な子を、どうか守ってくれ
雑渡昆奈門
⋯御意
多くは語らず、主の覚悟と命を受ける

大事に姫を抱きかかえその場を後にし、足早に主の恩師の元へと進んでいく
押都長烈
組頭⋯主の命とはいえ、姫様を本当に忍術学園へ連れて行っていいのですか。我々が守る方がいいのでは⋯
雑渡昆奈門
それは私だって考えたさ、でも⋯私達の場所では即刻疑われる可能性がある。安心ではないが安全なのは明白だ
⋯本当は自らの手で守りたい、それは皆同じだ

あなたのことは幼い頃⋯いや、赤子の頃から知っている。大事だからこそ、今は預けないと_
_



諸泉尊奈門
⋯組頭!忍術学園までもう少しです!そろそろ姫様を起こした方がいいのでは?
_高木の上から忍術学園が見える

もうこの腕から、この子を送り出さねばならんとは
雑渡昆奈門
そうだな、⋯起きてください、もう朝ですよ。⋯寝坊助なのは昔と変わらずですね
腕の中で未だに眠る可愛らしい姫の頬を優しくペチペチッと叩けば、小さい声と共に寝起きの潤んだ瞳が開く

パチパチとこちらを不思議そうに見る様子は小動物のようで可愛い
あなた
⋯ン、あれ⋯?ここは⋯ッ!昆奈門!父上は、!?父上はどこにいるの!?
_意識を失う前を思い出し、ガバッと飛び上がる

父上の姿が見えない⋯それにここはどこ?見覚えのない森、そして周りには昔から知っているタソガレドキ忍者達
雑渡昆奈門
⋯それについては私からは何も言えない、主から恩師の元へ姫を運ぶよう命を賜っております。この話は主⋯お父上から聞いているはず、
あなた
⋯そう、なの⋯父上⋯ッ泣いてちゃだめ!私⋯しっかりするの!⋯昆奈門、私を⋯父上の恩師の元へ、お願い
⋯正義感が強く、いつでも民のために全力を尽くす格好良い父上。そんな父上が、あの戦場に戻らない訳がない

分かっていた⋯でも分かりたくなかった⋯!



でも泣いてたってどうしようもない!今はとにかく前を向かないと⋯私は、生きなければならない
両手で頬をパンッと叩き、涙が溢れないよう目を擦る
雑渡昆奈門
ッ⋯御意
昆奈門はそんな様子に一瞬驚いた顔をしたが、クスッと笑って返事をしてくれた
_


移動の最中、思ったより早い移動に口を開けていると舌を噛みそうになったり、落ちるんじゃないかと昆奈門の首を絞める勢いで抱き着いてしまった

⋯頭上から苦しそうな声が聞こえて、謝りながらもギュッとする腕を緩めることはできない
諸泉尊奈門
ひ、姫様⋯組頭の首が締まってます!そんなしがみつかなくても落ちないですって!
雑渡昆奈門
ヴッ⋯だ、大丈夫だよ私は。もう着くしね⋯ほら、姫がこれから過ごすことになる " 忍術学園 " が見えてきましたよ
昆奈門の声にチラッと前を見れば、忍術学園という表札がついた大きな建物が見えた

⋯忍術学園、ここが父上の恩師がいる場所


昆奈門から降ろしてもらい、入口の方へと向かえば明るい声で声をかけられた
小松田秀作
あれ、この辺ではお見かけしない方ですね!どこかのお姫様みたい!⋯あ、忍術学園にご用でしたら入門表にサインをお願いしますね〜
小松田秀作
後ろにいる方々も入門表にサインを!
あなた
入門表⋯分かりました。、これで大丈夫ですか?
諸泉尊奈門
⋯コイツ、組頭のことが分かってないのか?忍術学園の人間とは思えないな
押都長烈
面白いじゃないか、忍者としては如何なものだが
ボソボソと話している二人にサインしないと入れないんだから早くしなさい!と急かす

サインを書いたあと、事務の小松田さんに案内してもらい学園長先生という方の元へ向かうことになった



そして案内された部屋の襖を開け、頭を下げ挨拶をするとあなたの名字⋯と、私の苗字を聞くなり頭を捻る
おお!と何かを閃いたのか手をポンっと叩く
学園長先生
まさかあなたの名字の子とは!そうかそうか⋯ワシが見た時はまだこんな赤子だったというのに、こんなに大きくなったんじゃのう⋯それで、何があったんじゃ
雑渡昆奈門
⋯失礼、それは私から説明しましょう
私が口を開きかけた時、それを阻止するようにパッと昆奈門が前に出て代わりに語ってくれた

昆奈門⋯私が父上のことを言いづらいだろうと気遣ってくれたんだ⋯



_



学園長先生
⋯ふむ、話は全て聞かせてもらった。そういうことならばあなたは忍術学園で預かろう、じゃが一つ条件がある!⋯お姫様だとバレないのはもちろん、女だとバレないようにすることじゃ。万が一のことを考え、忍たま達に紛れてもらう方がいいじゃろう
学園長先生
これはお父上のためでもある、守れるかの?
姫であることはバレては危険なのは知っていた、女だとバレないようにすることでここに置いて頂けるなら⋯
あなた
⋯承知しました、今日からお世話になるに辺りご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します
あなた
昆奈門⋯お前たちは一度帰りなさい、私のことは大丈夫。⋯あ、でも⋯たまには様子を見にきてね
学園長先生に頭を深々と下げてから、後ろを向き昆奈門達に伝える。会えないのは寂しいな⋯なんて思いながら、

すると昆奈門はポンッと子供をあやすように私の頭を撫でると、優しい笑顔で、
雑渡昆奈門
御意
と、一言返事をくれた

_


忍術学園の入口まで見送りをしに一緒に行く
諸泉尊奈門
姫様!もし何かあればいつでも我らが駆けつけますから!それにたまにとは言わず、様子を見に行きますので⋯!
押都長烈
何時も馳せ参じます故、用がなくともお呼びを
二人は先にサッと森の中へ姿を消す

そして昆奈門が私の方へくれば、跪き手の甲へ口吸いを、
雑渡昆奈門
⋯度々様子を見に来ることをお許しください、姫。そして、忍術学園での生活が良いものになりますよう、
あなた
ありがとう昆奈門⋯少しずつ前を向いて頑張っていこうと思うの、だから⋯元気な私の顔、見に来てちょうだい!
今できる全力の笑顔で昆奈門達を見送る




_さて、これからこの場所⋯忍術学園で私は過ごしていく。何事もなければいいと願いながら⋯

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