大森元貴様へ
私は、今中学2年生の14歳です。
私のこと覚えていますか?
さすがに覚えていないかもだけど、思い出してくれば嬉しいです。
私は、あのときのあなたの下の名前です。
と言っても分からないですよね。
いまから約10年前、私が4歳のとき路上ライブをしていたあなた、もっくんに会いました。
もっくんというあだ名をつけた人だと言ったほうがわかるかもしれません。
YouTubeのおすすめでたまたま『私』という曲がこの前流れてきたんです。
聞いてみると、とてもいい曲だと思ったのと、なんか聞いたことがあるような歌だったので、調べてみました。
そうすると、この歌を作ったのは大森元貴さんだと知って、小さい頃の記憶だけど『私』を聞いていた気がしたのでこの手紙を送っています。
あのとき、もっくんは、日本中で活躍するバンドマンになるって言っていてその夢を叶えていてすごいです。
もっくんみたいな大人になるために私もがんばります。
あのときのあなたの下の名前より。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。